岡山 ご承知のとおり、2024年11月に実施されたアメリカの選挙では、ドナルド・トランプ前大統領が大統領への返り咲きを果たし、連邦議会についても上下両院の多数派を共和党が確保しました。 この座談会ではこの選挙を振り返り、2期目になるトランプ政権のもとでアメリカの政治や社会、あるいは世界とのかかわりがどうなっていくかを検討していきたいと思います。 まずは11月の選挙について考えていきたいと思います。この大統領選挙では大変珍しい事態が起きています。共和党ではトランプが順当に候補指名を勝ち取ったわけですが、民主党では、現職のジョー・バイデン大統領が再選を目指し、予備選挙で指名獲得に必要な代議員を確保していながら、6月の候補者討論会で精彩を欠いたことをきっかけに、最終的に本人が指名を辞退し、副大統領のカマラ・ハリスに候補が交代となりました。 こうして元大統領対再選指名を辞退した政権の副大統領という
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