絶滅のおそれがあるとされてきた九州地方のツキノワグマについて、環境省は、50年前後の間に確実な生息の情報が得られていないとして、事実上絶滅していると判断しました。 環境省が絶滅のおそれがある野生生物をまとめている「レッドリスト」で、九州地方や紀伊半島など全国の6つの地域のツキノワグマは、生息しているものの絶滅のおそれがあると分類されてきました。 環境省によりますと、このうち九州地方のツキノワグマについては、昭和32年に捕獲されて以来、確実な生息情報はなく、昭和62年に大分県で捕獲されたオスも、九州以外の地域から持ち込まれたことが明らかになっているということです。 このため、環境省では専門家と検討した結果、九州地方のツキノワグマは「50年前後の間に確実な生息の情報が得られていない」として、28日に公表したレッドリストから削除し、事実上、絶滅していると判断しました。 これについて、九州地方のツ