昔ながらの商家や蔵が立ち並ぶ伊勢市河崎で27日、古書マニアなどの個人約20人が露店で蔵書を販売する本のフリーマーケット「伊勢河崎 一箱古本市」が開かれる。秋の空の下、1日限りの“古本商店街”は読書家や愛書家たちでにぎわいそうだ。【尾崎稔裕】 会場は、和船の船着き場「河崎・川の駅」(同市河崎2)東側の勢田川添いの遊歩道。午前10時から午後3時まで、各地から訪れた個人店主たちが、店頭の幅約2メートルの売り場に段ボール1箱ほどの古書を並べる。純文学、SF、ミステリー、サブカルチャー、ノンフィクション、コミックなど、各店の品ぞろえは店主の個性と好みで決まる。全国各地で広まりつつある古書マーケットの形で伊勢では今年5回目。恒例イベントとして定着した。 「店頭の古書や売り主たちの顔を眺めながら、ぶらりと歩く。もう、その時点から読書という行為は始まってると思うんです」と語るのは、イベントの仕掛け人の1人