先鋭的な作品で知られる作家の町田康(57)。10代でパンク歌手としてデビューし、バンド「INU」名義でのアルバム『メシ喰うな!』は、いまも名盤として聴き継がれている。不遇の時代を経て、小説家としての評価を固め、言葉を使って仕事をしてきた。音楽と小説の双方で世間を揺さぶってきた町田の人生と創作の秘密を聞いた。(取材・文:近藤康太郎、撮影:西田香織/Yahoo!ニュース 特集編集部)
人生のピークを過ぎ、僕は「今を生きよう」と考えた #老いの準備#楽に生きる 公開日 | 2019/07/16 更新日 | 2021/04/27 いぬじん ぼくはいま42歳。 ちょっと前なら「人生の折り返し地点」などといわれた年齢なのに、人生100年なんてひどい時代になったと思う。まだ折り返すことすら許されない。 おまけに子どもはまだ小さいし、これから先を生きていくためには、もっと身を粉にして働くことが要求される。一方、働き方改革だとか業務効率向上だとかで働く時間は制限されるのに、給料を増やすチャンスは与えられない。 そんなひどい時代の中で、「老い」について考えてみないか、というお誘いをいただいた。それは、これまでの自分の生き方を見つめ直し、これからの歩き方を考える、すごく良い機会のように思える。 このクソ忙しい時間の中を、消耗し続けながら生きているぼくだからこそ、考えられることがあるように
東大教授2人に現代新書とブルーバックスの編集者3人がお題エッセイを無茶ぶりする「2×3」シリーズも、いよいよ最終回。 最後のお題は「絵空事」。水越伸教授は「空想的社会主義」と呼ばれた概念から、鮮やかに突破口を開いてくれました。 「ははは、それはジャーナリズムじゃないですから」 ジャーナリズムという言葉を聞くといつも思い出す光景がある。 1980年代半ば、東京大学新聞研究所の大学院に入った僕は、60年代に名を馳せたジャーナリズム論の先生のゼミに出席していた。 ある日のゼミで先生は学生たちに、「ところでみなさんは新聞ジャーナリズムのどこに興味がありますか」と尋ねられた。その時、教室にはたしか5〜6名の大学院生がいて、ナショナリズムと全国紙の関係、明治期ジャーナリストとしての福澤諭吉、テレビ・ジャーナリズムとの比較について、などと答えていたと思う。 僕は「新聞の販売店網に興味がある。新聞がどのよ
ゼロ年代以降にインターネットが本格普及するなかで登場した新たなメディア実践者たち、たとえば荻上チキ、東浩紀などは自らウェブサイトを立ち上げ、ブログを更新し、ラジオ番組や出版社を持ち、さまざまなSNSを繰って言論空間を生み出してきた。雑誌『5』は幾多あるうちの一例にすぎない。 オウエンやエンゲルス、マルクスらが当時の紙メディアを通じて得たであろう総合的経験を切り捨て、もっぱら彼らを人文社会系学問上の思想家として扱うことは、出版社、取次、書店などが産業的に分化、確立し、そのうえで物書き然としての振る舞いを当たり前のこととして享受できた時代の大学人だからこそ可能だった絵空事ではないのか。 そう考えると80年代にジャーナリズム論の先生に僕が感じたモヤモヤ感の原因がわかる。 僕が興味があるといった新聞販売店網はたしかにジャーナリズムではい。しかし新聞販売店網が産業的に確立していたからこそジャーナリズ
中国で廃棄された自転車、2万3千台。どうにかしたい! その思いが生んだアップサイクルによる、未来型移動式ライブラリー「The Shared Lady Beetle」とは? 2019.07.15 あいだきみこ あいだきみこ 突然ですが、あなたは移動式ライブラリーを見たことがありますか? これまでgreenz.jpでは、南イタリアの移動図書館「Bibliomotocarro 」や、手押し車図書館から始まった「男木島図書館」など、公共サービスが届かない僻地に、まるでポップアップストアのように出現し、本を通じたコミュニケーションを生み出す様子についてお伝えしてきました。 今回ご紹介するのは、そんな移動式ライブラリーに「アップサイクル」をかけあわせた「The Shared Lady Beetle」。カブトムシの形をした、なんともフォルムが可愛らしい自転車の図書館です。 「アップサイクル」とは、廃棄物
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