ぐるり東海 三重尾鷲通信 漁村の食堂 活気呼ぶ 網干場は魚を味わいながら、海が一望できる絶好のロケーションだ=2018年11月24日午後0時27分、三重県尾鷲市九鬼町、広部憲太郎撮影 豊田宙也さん=2018年11月7日午後3時20分、三重県尾鷲市九鬼町、広部憲太郎撮影 今年7月、古民家にトンガ坂文庫を開いた本沢結香さん=2018年11月24日午後1時37分、三重県尾鷲市九鬼町、広部憲太郎撮影 熊野灘に面したリアス式海岸沿いに、漁港が点在する三重県尾鷲市。毎週末、観光客らが訪れるようになった人口約430人の漁村がある。地域住民と移住者が協力して開いた食堂が原動力だ。 ■九鬼町 地元と移住者力合わせ 尾鷲市中心部から南に延びる山道を下ると、突然視界が開け、太陽の光を浴びた海面がきらきらと輝いていた。 同市九鬼(くき)町は、戦国時代に武力を誇った九鬼水軍発祥の地とされ、今も漁船が行き交う。11月