サンフランシスコ発--米国時間6月7日、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が、デモの神様に見放される一幕があった。 同日午前の基調講演が始まって40分ほど経過したころ、Jobs氏がAppleの最新端末「iPhone 4」を紹介していると、突如デモンストレーションが中断した。Jobs氏はウェブサイトのテキストを表示して、iPhone 4の新しい「Retina」ディスプレイと「iPhone 3GS」との違いを示そうとしていたのだが、会場となったMoscone Center WestのWi-Fi環境がその邪魔をした。一方のブラウザウィンドウしかウェブサイトを表示せず、もう一方は、上部に青色のプログレスバーが半分ほど進んだ状態で表示される以外はブランクとなった。 Jobs氏は数秒間、黙って端末をいじっていた。「なんてことだ。どうやら今日は皆さんにそれほど多くをお見せできない