本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味「こんな苦しみに耐え、なぜ生きるのか…」必死で生きる人の悲しい眼と向き合うためには、何をどう学べばいいんだろう。言葉にできない悩みに寄りそうためにも、哲学、文学、死生学、仏教、心理学などを学び、自分自身の死生観を育んでいきます。 スピリチュアルペインは、色々な人が定義しているようですが、 その中に「村田理論」と言われるものがあります。 ■スピリチュアルケアの定義 村田久行のスピリチュアルケアの基本は、 現象学と実存哲学に立つもので、 人間を時間存在・関係存在・自律存在としてとらえ、 その自己が死の現実の前で自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛を スピリチュアルペインと呼び、 そのペインの緩和をスピリチュアルケアとしている。 具体的には、 時間的存在である人間は 死の接近により将来を失う」ことで生じる「生の無意味、無目的」に対して 死をも超
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