簡易血糖測定器の開発により、検査室からベッドサイドにさらに自宅でも血糖検査ができるようになってきました。器械の進歩もめざましく、より短時間より少量の血液でより正確に測定できるようになりました。 最近十数年の糖尿病治療における画期的な進歩としてコントロール指標であるHbA1cとならんで血糖自己測定が挙げられますが、糖尿病の合併症を防ぐにはより厳格な血糖コントロールが重要であるということがわかってきたからです。 食事療法、運動療法、薬物療法につぐ糖尿病治療の第四の柱といわれる血糖自己測定について、その意義から測定の実際までをまとめました。 早速あなたも始めてみませんか。 従来自宅で行う検査としては尿糖がさかんに調べられていましたが、最近は血糖測定に取って代わられています。 なぜ尿糖検査では不十分なのでしょうか。 そこで尿糖が出る仕組みを下の図に示しました。 尿糖は、血液中のブドウ糖が尿に漏れて