基本的な生命活動として、筋肉の収縮と弛緩(しかん)を周期的に繰り返すリズム運動があります。 なかでも、もっとも基本的なものとして、歩行、咀嚼(そしゃく)、呼吸のリズム運動があります。 これらのリズム運動は、セロトニン神経を興奮させます。 セロトニン神経は、低頻度で持続的なインパルス(電気信号)を発生して、セロトニンを脳全体に分泌しているのですが、リズム運動を続けると、そのインパルス発生の頻度が増えて、セロトニン分泌が多くなります。 それがクールな覚醒状態を高める結果となるのです。 朝の寝起きはよくなり、目がすっきり覚めて、大脳皮質の働きが覚醒状態に切り替わります。 交感神経が適度に緊張し、からだはスタンバイ状態になります。 また、抗重力筋にも緊張が出て、背筋がピンと伸び、引き締まった姿勢を保ち、行動開始に備えるのです。 遺伝的に問題がなければ、生まれたときにはセロトニン神経の働きは、みな同