一昨年の「CEATEC JAPAN 2011」で初めて一般公開されて以来、フルHDを超える解像度のパネルで、より高画質を実現できる技術として、I3(アイキューブド)研究所の「 ICC」 (Integrated Cognitive Creation : 統合脳内クリエーション)という技術が注目されていた。シャープと共同開発した試作機は、一目見れば「えっ? 本当に?」と思える“現実感”あふれる映像で、”統合脳内クリエーション”という名前に多少の戸惑いを持っていた筆者の心に突き刺さり、徐々に驚きが沸き上がってきたことを思い出す。 このICCを搭載したテレビが、シャープから発表された「ICC PURIOS」(アイシーシー ピュリオス)である。これまでは、アイキューブド研究所が説明してきた「実際にその光景を見ているような映像空間を作り出す」というメッセージが一人歩きしていた面もあるが、商品として市場