「消費者の反応をダイレクトに経営判断に生かせる“ソーシャル・エンタープライズ”を実現できるかどうか。それが企業ユーザーにとって大きな課題になりつつある」---。 2011年7月12日、セールスフォース・ドットコム代表取締役社長の宇陀栄次氏(写真)は「IT Japan 2011」で講演し、Facebookに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やTwitterなどのマイクロブログを企業が活用していくべきとの考えを示した。「顧客や販売現場の反応を直接取り込んで整理し、企業のトップに迅速に届ける手段として有効だ」と、宇陀氏は話す。 宇陀氏は講演の中で「企業のITシステムに対する優先度にパラダイム・シフトが起こっている」と強調。従来は、業務系システムへの投資を最優先とし、その次にデータウエアハウスなどの情報系システムにも力を注ぐという企業が少なくなかった。一方で、イントラネット