これが、ウェブ進化論を読んで私が一番強く感じたことである。 ベストセラーとなった著書の影響は大きく、Web2.0だのGoogleだのロングテールだの語るネタには尽きない。しかし、この本を読んで一番私の考えに影響をしたことは、ブログは単なるアウトプットの場ではなかったということだ。 私が初めて作ったブログは、開設してから閉鎖のエントリを書き上げるまでまでの約半年間ずっとコメントをオフにしていた。理由はいくつかある。否定されるのが怖かっただとか、掲示板が別にあったからコメントを許可する意義を(当時の私は)感じなかっただとか、コメントを読者にストレートに見せる影響力に抵抗を感じていたとか。中でも一番に感じていたことは、ブログに書くものを「作品」と思っていたことだ。だから、書き上げるだけで充分に満足、カウンタがまわればそれで満足だった。そこにはコミュニケーションはなく、一方通行の提供しかなかった。