「話の肖像画」特集へ 〈今年、30回目の節目を迎えた高松宮殿下記念世界文化賞の絵画と彫刻部門の選考委員長を務めている。平成元年に始まった同賞は、大きな功績があった世界の芸術家を顕彰し、海外では「芸術界のノーベル賞」ともいわれる。今月11日発表された第30回受賞者5人を加え、受賞者総数は154人に上る〉 毎回、どんな候補者が挙がってくるか楽しみです。各国の国際顧問のもとにいる専門家が、候補者リストを作ります。当初は欧米中心でしたが、アジア、アフリカなど多様な地域から挙がってきます。政治問題などで苦労している芸術家もおり、世界文化賞のような顕彰制度は大きな励みになるのです。 海外での知名度も高く毎年、外国の新聞では大きく扱われ、高く評価されています。皇室ゆかりの賞だと外国人は知っているからでしょうね。 〈今年は絵画部門にベルギー出身の画家、ピエール・アレシンスキー氏(90)、彫刻部門に霧のアー