2008年から房日新聞上で里見氏を描いた歴史小説『春の國』を連載していた夢酔藤山氏。その夢酔藤山氏による書き下ろし『冬の光』を当WEBサイト限定で連載することが決定しました。前期里見氏の時代を描いた小説はめったになく、貴重な作品を寄稿していただくこととなります。 2014年4月から毎週1話ずつの連載となります。以下、夢酔藤山氏からのコメントです。 【作者からのコメント】 里見氏の、殊に八犬伝より史実に目を向けた小説は、実は数少ないものと拝察します。ドラマにならぬほど退屈なのではなく、偏に研究の途上にあるため、謎だらけだというのが、これまで諸先輩方が敬遠されてきた理由なのではないでしょうか。里見氏の研究は、ここ15年ほどで飛躍しました。史跡的にも、国指定を受けた城跡がございます。様々な人物の足跡も透けて見えてきました。機は、熟したのです。 作者的に、里見の物語を四季に例えました。今回は、創業