日本型ヒーローが世界を救う! 増田 悦佐 読後、「う~んんん」とうなったのだが、ネットで調べてるみると案の定、「トンデモ本大賞2007年」にエントリーしていた(笑)。いちばん最悪なのはアメリカン・コミックが『スーパーマン』のような勧善懲悪型のストーリーしかないと切り捨てて、だから日本のマンガはすばらしいとほめたたえるところだ。前提をろくに調べもしないで当方が優れているといわれても信用されない。 骨子としては日本は大衆によるミーハー低俗文化が花開き、欧米のように知的エリートが大衆をひっぱるような文化にならず、凡人のための大衆芸術が人類のネオテニー(幼児成熟)のつぎの段階を開き、プラトンの哲人国家が恐れる幼児のような遊戯国家が欧米を打ち倒す、といった内容である。 知的エリートにより大衆を先導する社会より、凡人によるミーハー低俗文化が大衆にとってはよかったのだという内容はそういう見方もありかなと