海が、いま危ない磯遊び、海水浴、サーフィン、シュノーケリング、釣りにドライブ、そして何より、美味しい魚を恵んでくれる海。その海が、いま危ない。 原発から日常的に海に流されている温排水による環境破壊は、あまり知られてはいない。薩摩川内市の海岸には、ウミガメ、クジラ、あるいはサメなどが大量に死亡漂着している。原発が稼動してからの周辺漁協の漁獲は激減し、惨憺(さんたん)たる有様である。その影響範囲は、原発周辺に止まらず、はるかに広い範囲に及ぶことが想定されている。 内容(目次より) 第一章 ウミガメの死亡漂着 一、二〇〇九年 ウミガメの死亡漂着 二、二〇〇九年 クジラ、イルカの死亡漂着 三、二〇〇九年 サメ、エイの死亡漂着 第二章 海の生物の子どもを殺し、海を温暖化する原発 一、川内川河口の自然環境 二、海に熱を捨てる原子力発電所 三、原発に吸い込まれる水中の生きものたち 四、局所的「温暖化」に
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