紹介 夜間中学はこの半世紀、学齢時に義務教育を奪われた人たちの「学習権保障の叫び」に応える「学び」の場として営まれてきた。その「学び」は、人間を序列化する「学校型教育制度」に猛省を求めるものだった。一貫して夜間中学を抑制しようとしてきた国の方針は、新たな法律により「最低一県一校の夜間中学を」と変わった。関西夜間中学運動50年のあゆみをふりかえり、新たな時代を迎えた夜間中学のあり方を問う。 目次 はじめに 第1部 夜間中学生の主張 がっこうにいきたい― 高橋 栄一 障碍者が安心して勉強できるように― 大西 良子 怒り― 須堯 信行 夜間中学 夜間中学って何や?― 八木 秀夫 夫の思いで― 八木 昌子 夜間中学生 八木秀夫さんを偲ぶ― 高木 宣明 ある思いで「夜間中学の八木です」― 森本 啓 私が 夜間中学で 学んだこと― 李慶錫 なぜ、祖国を訴えたか― 宮島 満子 知った以上は何かしなあかん