憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|柴田鉄治のメディア時評:バックナンバーへ| 2011-06-29up 柴田鉄治のメディア時評 第31回 その月に書かれた新聞やテレビ、雑誌などから、 ジャーナリスト柴田さんが気になったいくつかの事柄を取り上げて、論評していきます。 6月18日の朝刊の社会面に小さな記事が載った。朝日新聞も読売新聞も毎日新聞も、どこもベタ記事だったから、気がつかなかった人も多いに違いない。北海道警の裏金問題について書かれた2冊の本の記述に名誉毀損の部分があると、元道警総務部長が北海道新聞社と2人の記者、それに出版社を訴えていた訴訟に対し、最高裁が上告を棄却して道新などの敗訴が決定したという内容である。 3紙の記事とも詳しい経緯の説明もなく、「72万円の支払いを命じた2審の判決が確定した」という骨子だけの記事だから、これまでの動き