我々にワールド・ワイド・ウェブ(WWW)を与えてくれた米国のティム・バーナーズ・リー博士が「ソリッド」について語る。個人がオンラインデータを保管し、かつ選択的にシェアする私的な場所を、万人に与えるという野心的な計画だ。 「Web3は全くウェブではない」――。 2022年11月初めにポルトガル・リスボンで開かれた巨大会議「ウェブ・サミット」で、あるゲストスピーカーが「Web3」をあっさり切り捨てた。Web3は、オンラインデータの所有権を管理するブロックチェーン(分散型台帳)ベースのインフラを、インターネット上に設置しようとする新技術を総称する“流行語”だ。Web3を批判したこの人物が、30年以上前に「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)」を発明した米国のティム・バーナーズ・リー氏だったことから、その見解には当然、ニュースになる価値があった。 だが、バーナーズ・リー氏はただWeb3をあざ笑うため
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