オバマ大統領は結局、シリコンバレーを敵には回さないんだ、ということがよくわかる報告書だった――。 ホワイトハウスは1日、「ビッグデータ:チャンスを捉える、価値を損なわずに(Big Data: Seizing Opportunities, Preserving Values)」と題する80ページに及ぶ報告書を公表した。 テーマはまさに、〝ビッグデータ時代のプライバシー〟だ。 問題の震源地である米国が、このグローバルなテーマをどう扱うのか。 興味津々で読んだこの報告書は、スノーデン事件で一敗地にまみれた米国のプライバシー政策の、新規まき直し宣言とも言える内容だ……ただ、国際社会が納得するかどうかは別の話だが。 ●メルケル首相との会談の前日 報告書の公表の翌日には、ドイツのメルケル首相との首脳会談がホワイトハウスで行われた。このタイミングは、もちろん偶然ではないだろう。 メルケル首相をめぐっては
![ビッグデータとプライバシー:オバマはシリコンバレーを敵に回さない(訂正あり)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/53f8074f7be6a47f6477fc17497c60c0c4a4ff83/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fkaztaira.wordpress.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F05%2Fbd1.jpg)