GRAPEVINEの新作『BABEL, BABEL』に収録された全11曲は、どれも恐ろしいほどの密度を持っている。先行シングル曲“EAST OF THE SUN”や先行配信曲“SPF”など、彼らお得意のスタイルのナンバーはもちろん、初の4つ打ち曲“Golden Dawn”やクールなグルーヴの“BABEL”など、アグレッシヴなサウンドで攻めてくる。田中和将(Vo・G)がサラリと歌う歌詞に詰め込まれた情報量も半端なく、聴くたびに新しい意味が解けてくる。もちろんそれも田中の得意とするところだが、もはや種明かしをしても平気なマジシャンの如く、田中が『BABEL, BABEL』収録曲について赤裸々に語ってくれた。 インタヴュー=今井智子 撮影=安田季那子 ── 新作『BABEL, BABEL』、まず1曲目“EAST OF THE SUN”からお願いします。 「亀井(亨/Dr)くんが持ってきた段階から