手を使わずに自動で目薬をさしてくれるロボットを、金沢工大工学部情報工学科を今月卒業した成宮陽生(なるみや・はるき)さん(22)=石川県白山市=が開発した。デジタルカメラなどに使われる顔認識技術を生かし、上を向いて声で指示すると目薬を落としてくれる仕組み。昨年開かれた国内最大級のロボット展示会で高く評価され、高齢者や手が不自由な人などへの活用も期待されている。 ◇金沢工大生が開発 ロボットは高さ174センチ、幅54センチ、奥行き49センチのアルミ製。内側の椅子に座って上を向き、小型マイクに「右」「左」と目薬を落としてほしい目を伝える。すると、頭上のウェブカメラが顔と鼻の位置から目の場所を検知。超音波センサーで目までの距離を測り、目薬が移動する。顔が0.5秒静止したのを確認し、1滴を落とす。 開発のきっかけは大学のリポート作成に追われている時だった。コンタクトレンズを使用していて目の疲れに悩ん