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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (8)

  • 黒田総裁の知らないグローバル資本主義 : 池田信夫 blog

    2014年10月01日21:24 カテゴリ経済 黒田総裁の知らないグローバル資主義 きのうの言論アリーナは、元日銀理事の早川英男氏と、おなじみ小幡績氏だったが、一致したのは「日企業のグローバリゼーションは予想以上に進んでいた」ということだ。 初等的な(リフレ派の信じている)マクロ経済学では、円が安くなると輸出価格が下がって景気がよくなるはずだが、企業がグローバル化して海外生産が進むと、そうは行かない。ただ円安が定着すると、海外に移転した拠点が国内に戻ってくるだろう。いま貿易赤字が増えているのは一時的な現象だ――と黒田総裁はいっている。 残念ながら、そうは行かない。たとえばパナソニック海外生産比率は55%だが、海外で生産した製品はほとんどそのまま海外へ輸出されるので、もともと日を通っていないため、ドル/円は影響しない。また国内で売り上げの出ている45%も、海外で生産して最終工程だけ日

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  • 世代間格差という市場の失敗 : 池田信夫 blog

    2011年12月25日15:31 カテゴリ経済 世代間格差という市場の失敗 今年は日にとって最悪の年だったが、世界経済にとってもひどい年だった。ロゴフはこれを振り返って「現代の資主義は維持可能か?」と問い、その5つの欠陥をあげている:環境などの公共財に適切な価格をつけることができない 所得分配の不平等をもたらす 医療のような情報の非対称性の大きいサービスを適切に供給できない まだ生まれていない世代の福祉を非常に過小評価する 金融システムをうまく制御できないこのうち日にとって重要な問題は4だろう。補正を含めると100兆円をはるかに超える国家予算は、バラマキ福祉のコストを発言できない将来世代に負担させる。それによって民主党は票を買うことができ、将来世代がそれを負担するときは政治家はこの世にいない。彼らは将来財の価格がつけられないという市場の失敗を利用して、合理的に行動しているのだ。 この

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  • iモードの成功と失敗 : 池田信夫 blog

    2011年11月23日10:18 カテゴリIT iモードの成功と失敗 夏野剛氏が、ツイッターで怒っている。インターネット業界からドコモに行き、さんざん苦労して世界でも例のないインターネット型携帯サービスを立ち上げたのに、尊敬する方から否定発言されると言うのは当に悲しい。少なくとも2000年代前半にiPhoneは作れなかった。GoogleAppleもさんざん日を研究して作った。これは孫正義氏の次のコメントに対する反論だ。いわゆるiモードというのはインターネットじゃないんですよ。一般のインターネットがさくさくとブラウジングできるようなものでなく、囲い込まれた特殊な画面サイズの特殊なアプリの世界です。「一般のインターネット」の定義にもよるが、iモードはHTTPとHTMLで普通のブラウザからも見えるので、インターネットに入る。せめて「標準的なHTMLではない」ぐらいだろう。これはiモードので

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    hobbiel55
    hobbiel55 2011/11/23
    あの1兆9千億円をもっとうまく使えてたらねぇ・・・ http://www.atmarkit.co.jp/im/fa/diamond/survival/13/02.html
  • 「空洞化」が足りない : 池田信夫 blog

    2011年11月06日10:36 カテゴリ経済 「空洞化」が足りない TPP反対論がナンセンスであることはもう説明の必要がないと思うが、賛成論にも疑問がある。そのメリットを輸出拡大に求める経産省の宣伝は間違いであり、戸堂康之氏の「TPPのメリットは10年で100兆円」という計算は根拠不明だ。もっとわからないのは、経団連の米倉弘昌会長の「TPPで空洞化に歯止め」という話だ。彼はこういう:産業の空洞化に歯止めをかけ、国内の雇用を維持するために不可欠なことは、企業が海外で稼いだ利益を日に持ち帰り、再投資したくなる立地条件を整えることだ。その一つが、貿易自由化の推進だ。韓国は欧州連合(EU)に続き米国とも自由貿易協定(FTA)を結んだ。日が遅れれば遅れるほど、日に残るべき生産・研究開発拠点まで流出する恐れが強まる。企業が国内に「再投資したくなる立地条件」とTPPは、何の関係もない。TPPは貿

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    hobbiel55
    hobbiel55 2011/11/06
    「空洞化の場合は本社が残るが、グローバル競争に負けると企業がまるごとなくなってしまう」←それはそうだが、雇用の減少による影響を見てみぬ振りをしているようにしか見えない
  • 「若肉老食」の国 : 池田信夫 blog

    2010年11月02日22:27 カテゴリ経済 「若肉老」の国 きょうNYタイムズのファクラー東京支局長の取材を受けた。「世代間格差」については何度も書き、先月はUstreamでも議論したが、日のメディアはこの問題を黙殺している。初めて取材に来たのが海外のメディアだというのは皮肉なものだ。 「日の世代間分配は異常に不公平になっているのに、なぜ政治問題にならないのか?」と質問されたので、「そういう問題は存在しないことになっているからだ」と答えるしかなかった。厚労省の公式見解では「100年安心」で、年金が破綻するなんて嘘だということになっている。たとえば2005年の経済財政白書に出た次の「世代会計」の説明では、60歳以上は5700万円の受益超過、将来世代は4200万円の負担超過だが、この図は2006年以降は消されてしまった。 これは雇用問題とも表裏一体だ。中高年の雇用を守るために新卒の採

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  • 雇用メルトダウン : 池田信夫 blog

    2011年03月30日23:40 カテゴリ経済 雇用メルトダウン かつて「どしゃぶり」といわれた雇用情勢が「氷河期」といわれるようになり、最近は言葉もなくなったが、私は「メルトダウン」と名づけたい。きょうのアゴラ/BLOGOSシンポジウムは、そういう陰な話だった。 パネリストの海老原嗣生氏も会場の常見陽平氏も「今年の就活は史上最悪になる」と予告していた。4月に出るはずだった内定が6月以降に延期され、それも大幅に削減されそうだ。大企業の採用計画は全面的に見直され、中小企業では雇用が消滅してしまった。震災の影響はいうまでもないが、電力不足が長期化しそうなことがメーカーの雇用を凍りつかせている。 今まで日的雇用はそれほど急速に変わらないと主張してきた海老原氏と、「昭和的価値観」を批判してきた城繁幸氏の意見があまり違わないのも意外だった。終身雇用・年功序列の大企業ホワイトカラーは労働人口の4%

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    hobbiel55
    hobbiel55 2011/03/31
    「3万人の命が失われる状況は戦争を除けば考えられない」←毎年3万人が自殺している状況が続いていますが・・・
  • 退却戦の戦い方 : 池田信夫 blog

    2010年11月27日09:29 カテゴリ経済IT 退却戦の戦い方 きのうNHKの「ニュースウォッチ9」で、ルワンダがITインフラを整備しているという話が出ていた。こういうのは途上国にはよくある話で、日で明治維新のころに官営工場をつくったのと同じだ。それを孫正義氏がほめていたので、私がツイッターで、「日は途上国じゃない」とコメントしたら、山のようなRTがついた。 孫氏が自分を坂龍馬と重ね合わせて「富国強兵」をめざす気持ちはわからなくもないが、日はルワンダとは逆の衰退国なのだ。図は先週のEconomist誌のものだが、日の生産年齢人口は1995年の8700万人をピークにして毎年0.5%ずつ減っている。これは資蓄積をほぼ相殺するので、今後の日の潜在成長率は生産性上昇率とほぼ等しくなるが、その労働生産性上昇率が主要国で最低だから、今後はゼロ成長に近い状態が続くだろう。 ただ一人あた

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  • 週刊ダイヤモンドの消えた特集 : 池田信夫 blog

    2010年03月26日15:18 カテゴリメディア 週刊ダイヤモンドの消えた特集 きのうの電子出版シンポジウムの後の懇親会で話題になり、すでにツイッターなどでも噂になっているので、複数の編集部員から聞いた事実関係だけを(固有名詞は略して)記録しておく: 週刊ダイヤモンドの4月6日発売号の特集は「電子書籍と出版業界」(仮題)という60ページの企画だった。私は1ヶ月ぐらい前に担当者から相談を受け、企画の内容や私のビジネスについても何度か話をした。メインは電子書籍の話で30ページぐらいだが、その背景として出版不況の現状や出版社・取次などの対応を取材するという話だった。 ところが先週の金曜になって、担当者から「あの特集は没になりました」という連絡を受けた。なんと60ページの特集がすべて中止になったというのだ。彼の言葉によれば「今回のように、いったんやると決めて、特集の締め切りが2週間後に迫っている

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