1970(昭和45)年2月2日、アメリカ空軍のF-106A戦闘機がフラットスピンを起こして操縦不能に陥り、パイロットが脱出しますが、その後偶然にも水平飛行に復帰し、無人のままモンタナ州の農場に不時着しています。機体は大きな損傷なく、修理されて任務に復帰しています。 また1989(平成元)年7月4日には、ポーランドを離陸したソ連空軍のMiG-23戦闘機がエンジン不具合を起こし、パイロットが脱出。バルト海に墜落するものと思われていましたが、間の悪いことに真西に飛行を続け、西側との国境を越えて西ドイツ、さらにオランダ、ベルギーまで飛行して燃料切れで墜落し、地上で1名が亡くなりました。NATOの戦闘機が追尾していましたが、人口の多い地域を飛行したため撃墜できませんでした。 今回のF-35Bの事案では、「空の幽霊船」のように1日以上も行方不明になるというのが問題でした。この原因については、位置情報を