自民党が地方の首長選で連敗している。さいたま市や千葉市、名古屋市の市長選に続き、16日投開票の静岡知事選では、自民党支持の無所属新人が、現職の川勝平太知事にトリプルスコア以上離される完敗を喫したのだ。安倍晋三政権は依然として高い支持率を誇っているが、来月予定の参院選への不安もささやかれている。 「準備不足と知名度不足に尽きる。内閣や自民党支持率が高くても準備不足だと、このような結果に終わるのは当然だ。大きな戒めになる」 自民党の石破茂幹事長は16日夜、静岡県知事選の結果を受けて、こう語った。他の首長選でも負けており、警戒を強めているのは間違いない。 注目の静岡決戦で、川勝氏は連合静岡をはじめ、民主党やみんなの党の県選出国会議員らの支援を固めた。一方、元多摩大教授の広瀬一郎氏を擁立した自民党県連は「参院選の前哨戦」と位置付け、党幹部も応援に入ったが、歯が立たなかった。 他の首長選を含めて、自