米国は10月27日、南シナ海にイージス艦を派遣、中国が人工島を建設し、「領海」を主張するスプラトリー(南沙)諸島の人工島12カイリの内側を航行した。米国がこのタイミングで行動に出た理由は。日本への影響は。防衛問題や安全保障に詳しい日本大学の勝股秀通教授に分析してもらった。 米国がようやく重い腰を上げた――。10月27日、米海軍は横須賀基地配備のイージス駆逐艦「ラッセン」を南シナ海に送り込んだ。中国が「領海」と主張し、他国海軍艦艇の航行を拒否しているスプラトリー(南沙)諸島の人工島12カイリ(約22キロ)の内側を航行し、哨戒活動を実施するためだ。中国の主張を拒否する姿勢を示すためで、沖縄・尖閣諸島に続いて南シナ海でも、国際秩序を破壊し、自国の海にしようと画策する中国との終わりの見えない長い戦いがはじまった。 南シナ海では、1970年代に海底油田が見つかるなど豊富な天然資源の存在が明らかになる
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