春を待つねこやなぎ。写真提供:フォトライブリー一雨ごとに春が近づいています。まだまだ寒い雪の日々が続く地域でも、梅が見ごろの地方でも、「春」をどこかに感じる3月の始まりです。冬と春のはざかいの今だからこそ楽しめる、早春の絵本をご紹介します。 <INDEX> ■ まだまだ冬ですが… ■ もう春が来ましたか 動物たちがかぎつけたのは…『はなをくんくん』 深い深い雪の中で、クマもカタツムリもヤマネズミもリスも眠っています。真冬の森。真っ白な雪です。しかし、不意に動物たちは目を覚まし、何かの匂いに引き寄せられるように「くんくん」と飛び出していきます。クマもカタツムリもヤマネズミも、みんなで走っていった先にあったのは何だったでしょう? 古典的な「春を迎える絵本」です。モノトーンの絵本の中で、最後のページに浮かびあがる「ヒミツ」だけが美しい黄色で、まさにお日さまのような明るさを感じさせます。表紙の色と