主に乳幼児の手や足、口内の粘膜に水疱(すいほう)性の発疹(ほっしん)ができる「手足口病」の患者が、3月から急増している。 全国約3000の小児科医療機関が国立感染症研究所に報告している患者数は、8週連続で、同じ手法で調査を始めた2000年以降で同時期の最多となった。5月2日までの1週間は、1機関当たり0・84人で、昨年同期の約8倍に上った。 手足口病は、大半は軽症で済むが、今年は重症化の恐れがある「EV71」という型のウイルスが報告の8割を占めている。髄膜炎などの合併症を引き起こすことがあり、感染研は「激しい頭痛や高熱がある時は、すぐに医師の診察を受けてほしい」と呼び掛けている。