特集:勝負の世界に生きて 将棋・森内俊之名人と元プロテニスプレーヤー・杉山愛さんが語る、厳しさと醍醐味 将棋とテニス。活躍の舞台は違っていても、勝負の世界で生きる人間の喜怒哀楽に隔たりはない。同じ横浜出身で、名人誕生400年の今年の名人戦を制した森内俊之名人(41)と、120年以上の歴史を持つウィンブルドン選手権のダブルスで03年に優勝した元プロテニスプレーヤー、杉山愛さん(37)に対局、試合の厳しさ、醍醐味(だいごみ)について語ってもらった。【司会・広田勝己毎日新聞社事業本部長、構成・北林靖彦、写真・松田嘉徳】 ◇無我の境地で強さを発揮−−将棋名人・森内俊之さん ◇誰よりもケアに自己投資−−元プロテニスプレーヤー・杉山愛さん −−お互いテニス、将棋の経験があると聞いています。 森内俊之名人 テニスは若いころ少しやっていましたが、最近は見るだけ。先日もウィンブルドン選手権をずっと見ていまし