第二回の将棋電王戦、全局終了後の記者会見で、谷川浩司(日本将棋連盟)会長が、「形勢が悪くなっても最善手を指し続けていくコンピュータに、精神力の重要性を教えられました」と話されました。 将棋連盟のトップが、「人間が、コンピュータに、精神力の重要性を教えられた」と言われるなんて、 学校の先生が、「コンピュータに、誠意を尽くして謝ることの重要性を教えられた」と言ったり、 演劇の監督が、「コンピュータに、豊かな感情表現の重要性を教えられた」と言ったりするようなものに思えます。 人間でも感情表現の巧い人と下手な人がいます。ものすごく感情表現が上手い人がコンピュータに抜かれるまでには、まだ時間がかかるかもしれません。 でも、「自分は感情表現があまり得意じゃない」という人にたいしてコンピュータが、「謝りたいなら、こんな声のトーンで話すといいですよ。語彙はこういう言葉を選んでください」と教えてくれる未来は
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