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  • SHOGI DIARY マイナビ女子オープン第3局 里見女流五冠達成

    Author:showg99 将棋ファンのblogです。 備忘録のような感じでプロ将棋の感想を書いていきたいと思います。 TwitterのIDはshogidiaryです。 スマホ版⇒こちらから

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    hokaze153 2013/05/02
    うーん奨励会ではなかなか昇段しないようだ・・・専念するほうがいいのかな。
  • SHOGI DIARY 電王戦が盛り上がった理由を挙げてみた

    第2回電王戦は人間の負け越しという結果に終わりましたが、すごい盛り上がりでした。ニコ生の総視聴者数は伸べ200万人を超えたそうです。興行的には大成功だったと思います。 "将棋電王戦のニコ生総視聴者数は200万人を突破、将棋番組の史上最高値を更新" (マイナビニュース) 私の周りでも将棋を指さない・見ない人達が話題にしていたので驚きました。 なぜ、ここまで盛り上がったのか。その理由を考えてみました。 1、土曜開催 毎週土曜日に開催したのは当然ながら好手でした。将棋のタイトル戦は平日開催が多いですが、土日じゃないとじっくり観ることができないという人が多いと思います。羽生森内の名人戦もニコ生中継されていましたが、視聴者数は電王戦のほうが圧倒的な多かったです。当然タイムシフトの有無も関係しているでしょう。 平日が多いのは会場(ホテル、旅館)の都合等もあるからでしょうが、もっと土日開催を増やすべきだ

    hokaze153
    hokaze153 2013/04/23
    ”「コンピュータに負ける時代」だからこそ、もっと見せ方を工夫しないとプロ将棋ファンは増えません。”本当にそうだ・・・
  • SHOGI DIARY 電王戦第3局に出場するツツカナについて

    4月6日(土)に行われる船江恒平vsツツカナ戦について。 今回出場している5つの将棋ソフトのなかで私が最も注目しているのがこのツツカナです。 世界コンピュータ将棋選手権には第20回から参加し、一昨年の第21回は二次予選9位で新人賞受賞。そして昨年(第22回)は初の決勝進出で3位と躍進しました。 GPS将棋やponanzaと比べてマシンスペックは低い(今回もデスクトップパソコン1台で臨む)が、好成績を残している優秀なソフトです。 特徴は、どの手をどの程度深く読むかをプロの棋譜をもとに機械学習していることで、その結果比較的人間に近い自然な手を指すと言われている。 将棋ソフトの弱点の1つとして入玉が挙げられるが、ツツカナは他のプログラムと比較して入玉に強い。入玉模様での強さを示したのが昨年の世界コンピュータ将棋選手権二次予選のBonanza戦。(http://live.computer-shog

  • SHOGI DIARY ponanza対佐藤慎一四段戦の見どころ

    第2回 将棋電王戦 第2局 佐藤慎一四段 vs ponanza 明日に迫った電王戦第2局ponanza対佐藤慎一戦について。 先手のPonanzaは昨年のコンピュータ将棋選手権4位の将棋ソフト。2011年には将棋倶楽部24に参戦し、圧倒的な強さで当時の最高レートを更新した(3211点)他の将棋ソフトに比べると序盤が強いと言われる。 開発者の山一成氏は東大大学院出身。自身も将棋が強く、将棋倶楽部24でR2400ぐらいの棋力の持ち主。練習用のソフトを提供しない発言で色々言われてるけど、言ってることは正論だと思う。まぁでもこの人と伊藤英紀さん(Puella α)はヒールっぽい感じはしますね。 対する後手のサトシンこと佐藤慎一四段。四段になったのは年齢制限ギリギリの26歳。正直今回の5人のなかでは一番格下だと思う。プロになって5年経つが目立った活躍はない。 この人はブログが面白いので前からずっと

  • SHOGI DIARY 100万円獲得者ゼロ(通算3勝) GPS将棋100万円イベント5日目

    この企画もいよいよ最終日。mtmtさん(松博文さん)はなんと前日の終電でニコニコ社に向かったそうです。 →アンチコンピュータ戦略(50) | 松博文ブログ 午前2時の時点で5人並んでいて、5時前には30人超えているという。始発で来ても指せなかった人がいたようです。それにしても皆さん将棋が好きですね。 今回の企画がここまで盛り上がったのはmtmtさんのブログの影響だと思います。初日の自ら解説しながらの挑戦も面白かったですし、アンチコンピュータ戦略の連載も勉強になりました。お疲れ様でした。 今日は東大流の相振り香得定跡を狙う方が多かったです。というか、こればっかりでしたね。昨日挑戦された東大将棋部の奥村さんもこれでほぼ勝ちというところまでいきました。この作戦は先手から誘導しやすいので皆さん真似したんでしょうね。初手▲6六歩とすると、GPSはほぼ相振り飛車で穴熊にする。そして香損の端攻めを

  • SHOGI DIARY 「現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~」

    現役の阪大院生でもある糸谷哲郎六段の処女作。 書は一手損角換わりの概論書である。一手損角換わりを理論的に考察することを目的としている。なぜ理論化にこだわったかについては第2章第1節に書かれている。要約すると、一手損に詳しくない人、指したことがない人にも分かりやすく伝えるためである。理論は感覚よりも大雑把にしか理解することができないが、言語化される分共有しやすい。また、理論を学ぶことでその戦法の感覚を体得しやすくなる。 理論書なので、手順の枝葉末節よりも戦法の思想を説明することに重点を置いている。 一手損角換わりのでありながら、第一章ではゴキゲン中飛車や横歩取り8五飛の話が出てくる。現代の後手番戦法の中での一手損角換わりの立ち位置を説明するためである。ここ数年の将棋界では後手番の苦しさが語られることが多い。例えば渡辺竜王は「後手は後手だから何をやっても苦しい」(将棋世界2013年1月号.

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    hokaze153 2013/02/09
    ”一通り読めば一手損角換わりの全体像を掴むことができる良書だと思う。”自分も読んでそう思った。角換わり一手損の理解が深まる良い本でした。
  • SHOGI DIARY マイナビ女子オープンでLPSAが対局放棄

    既報の通り昨日の第6回マイナビ女子オープン準決勝で石橋幸緒女流四段(LPSA)が里見香奈女流四冠戦を棄権し、不戦敗となりました。 "第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局断念について"(日女子プロ将棋協会) "日女子プロ将棋協会(LPSA)による マイナビ女子オープン対局放棄についての記者会見の模様"(日将棋連盟) この件については新聞各社が記事を書いていますが、日経のものが一番わかりやすく詳しいと思います。 →"女流将棋界で対局ボイコット騒動 プロ資格巡り対立" (日経済新聞) また、LPSAの記者会見はYoutubeで公開されています。 なお、記者会見の要旨は、"マイナビ女子オープン準決勝対局、断念の背景と経緯説明"にも書いてあるのでこちらも参照してください。 =============== まず、石橋さんが里見さんとの対局を放棄した件について。協会側の言い分も理解できる。米長

  • SHOGI DIARY 週刊将棋が売れてない件について

    最も売れた書籍は「久保の石田流」 | 将棋編集部 正解は週刊将棋の創刊記念日です。1984年1月25日創刊なので、30年目に入りました。私にとっては学校を出てから10年間籍を置き、編集長をやらせていただいた、非常に愛着のある媒体です。 * しかし、残念ながらネット隆盛の波に押されて売上は右肩下がり。恐らく皆さまが想像される以上の大きな累積赤字を抱えています。ネット中継より一歩突っ込んだ紙面を作成するよう心掛けておりますので、ご購読のほどお願い申し上げます。 まぁこれは将棋に限らず紙媒体全般に言えることですし、今に始まった問題ではないですが、中の人がこうやって書くぐらいだから相当厳しいんでしょうね。 以前は月刊誌よりも情報が速いというのが週将の売りだったのでしょうが、ネット中継が充実したことで速報性は薄れました。中継サイトを見れば棋譜の解説コメントはついてますからね。私もネットで情報が得られ

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    hokaze153 2013/01/27
    うーん難しい問題
  • SHOGI DIARY 王座戦第4局後日談(△6六銀周辺)

    2012年(年度)の最も印象に残った一手といえば、王座戦第4局▲渡辺△羽生戦の△6六銀を挙げる人が多いだろう。私もリアルタイムで観て興奮しました。その△6六銀が実は最善ではなかったかもしれないという話が元日の日経朝刊に載っていた。 △6六銀(図)は▲8三飛~▲6六桂の詰みを消しつつ、△8八角成▲同玉△7七銀成以下の詰めろにもなっている。こんな手があるのかと当時はビックリした。 実戦は▲6六同歩と取って△8九金以下千日手となったが、△6六銀に▲7八銀上のほうが良かったか。▲7八銀上は当時の中継コメントでも伊藤真吾四段が指摘していた。以下△8九金▲同銀△7七銀不成▲6三飛△8三金打▲9八玉という順で厳密には先手勝ちではないかというのが後日羽生王座が出した結論。 手順中、△7七銀不成は△8五桂打以下の詰めろだが、▲6三飛が7三桂が8五に跳ねる手を消して詰めろ逃れになっている。 なので、後手は△6

  • SHOGI DIARY 2012年のプロ将棋~矢倉91手組

    今年(2012年)のプロ将棋も色々な出来事がありましたが、その中でも矢倉の91手組と呼ばれる形で先手番が勝ち続けたことが印象に残っています。 特にA級順位戦の▲屋敷△渡辺戦で渡辺竜王が持ち時間を大量に残して敗れた将棋は衝撃的でした。 第1図(80手目△3三銀)は今年3月の第61回NHK杯決勝▲羽生△渡辺戦と同じ局面。NHK杯では▲7一馬だったが、ここから▲3四桂△1二玉に▲3三馬と切るのが最新形で以下、△3三同金▲2二金△同飛▲同桂成△同玉▲8二飛△3二歩▲8一飛成(第2図)までが「矢倉91手組」。なんとここまで前例がある。 第2図で渡辺竜王は△4三金と指したが、▲4一竜△4二歩▲3四歩△1四歩▲1一銀以下後手玉は寄ってしまった。▲3四歩~▲1一銀が渡辺の盲点となったようだ。前例のある局面から数手で優劣がはっきりしてしまった。 この形は先手が全勝で渡辺竜王も先手番を持って2回勝っている。将

  • SHOGI DIARY 先手中飛車vs居飛車穴熊(NHK杯予選甲斐‐上田)

    先週の日曜日にNHK杯の女流枠決定戦があった。甲斐智美女流王位と上田初美女王の対戦だったが、正直放送は途中からしか見ていない。里見さんが出ないという話だったし・・・。上田さんはTwitterをやっているが事前に放送の告知がなかったので、内容は良くなかったんだろうなと思っていたが案の定完敗だった。(放送終了後に、内容を反省する呟きをしていたが、かなりショックだったようだ。) 今日は、その将棋の序中盤を振り返ってみる。 将棋は甲斐さんの先手中飛車に後手上田女王の居飛車穴熊。上田さんは穴熊党で、以前は四間飛車穴熊一だった。最近ではゴキ中も指すようになって基は振り飛車党だが、相振りよりは対抗形を好むタイプだと思う。局は▲7六歩△8四歩▲5六歩から中飛車対居飛車穴熊の最新形に進んだ。 7筋から揺さぶりをかけるのが居飛車の常套手段。△7二飛に▲6六角と受けるのもあるが△8二飛▲7七角△7二飛▲6

  • SHOGI DIARY 続・第1回電王戦感想 2手目△6二玉

    米長永世棋聖「築いた万里の長城、穴が開いた」 電王戦敗北後の会見 全文 | ニコニコニュース 米長邦雄・永世棋聖(以下、米長): 残念ながら負けてしまいました。将棋の中身について申し上げますと、私はボンクラーズに対する後手の最善手は「6二玉」ということに、私の研究では結論が出ました。プレ対局のときに「私が奇を衒った」というようなことを書いた(新聞)社もありますが、どうかそれはやめてほしい。それは6二玉という手がかわいそうなのですね。6二玉が悪いのではなくて、その後の私の指し方が良くなかったので。私が弱い、あるいはその後の作戦・読み筋が劣っていたということはどのように書いてもいいけれども、6二玉という手に失礼があるようなことは書かないようにしていただきたい。私の研究ではボンクラーズが76歩ときたときは、6二玉が最善手ということに決めておりました。 米長邦雄永世棋聖の2手目△6二玉は「奇策」だ

  • SHOGI DIARY 2011印象に残る一手ベスト10(5位~1位)

    今年プロ将棋で印象に残った一手の後編。 6位~10位まではこちら 5位 3月2日 第69期A級順位戦9回戦 ▲高橋道雄△藤井猛 ▲1九歩△同馬▲2八歩 「一手」ではないけどこの三手一組は絶妙手。この一局は何度も並べ返しました。 ▲1九歩△同馬に▲2八歩で二枚の角を無力化。歩の手筋が鮮やかに決まり先手勝勢となった。▲1九歩の直前は「先手優勢だけど後手も馬を自陣に引き付けてまだ粘れるか」という検討だったのだが、この三手を見て解説のプロ棋士も匙を投げてしまった。大駒二枚が盤の端っこでゴミのようになってしまったからね。終盤の寄せも見事で先手完勝。一局を通して高橋九段が冴えまくっていましたね。 高橋九段はA級最年長、50歳にして2期連続の勝ち越し。敗れた藤井九段は残念ながら降級となってしまった。 4位 6月25日 第82期棋聖戦五番勝負第2局 ▲深浦康市△羽生善治 180手 △5四角 羽生深浦の棋聖

  • SHOGI DIARY 2011印象に残る一手ベスト10(6位~10位)

    年末ということで、今年のプロ将棋で印象に残った妙手・鬼手を紹介しながら1年を振り返ろうと思う。 色んな手があって正直選びきれなかった。今年を振り返るという主旨なので番勝負中心になりますがお付き合いください。 10位、3月18日 第36期棋王戦五番勝負第4局 ▲渡辺明△久保利明 106手 △7六玉 久保利明棋王が二冠防衛を決めた一局。図は7五の玉を7六に逃げたところ。この△7六玉が凌ぎの妙手でなんと"詰めろ逃れの詰めろ"になっている。つい8六に逃げてしまうところだけど。渡辺竜王優勢で迎えた終盤だったが最後に着地失敗。劇的な逆転でしたね。 「玉は最強の攻め駒」と言いたくなるような△7六玉だった。 棋譜リンク→第36期棋王戦 五番勝負 第4局 久保利明棋王 対 渡辺明竜王 9位、7月19日 第24期竜王戦決勝トーナメント ▲橋崇載△久保利明 32手 △5三金 続いて久保二冠の快勝譜。今年も色々

  • SHOGI DIARY 第61回NHK杯3回戦 郷田vs広瀬

    この2人は日シリーズ、先週の棋王戦決勝に続いて、今年3度目の対戦。 前二局は相穴熊で郷田真隆九段の勝ち。局も広瀬章人七段の四間飛車からみたび相穴熊の将棋となった。 相穴熊の将棋は一方的な展開になりやすいし、個人的に埋め合い剥がし合いは好きではないのだが、この将棋は熱戦でとても面白かった。 先手は▲6六銀型。先後逆だが日シリーズ(→棋譜)、棋王戦と類似の進行である。 中盤のポイントは46手目△6三銀と飛車交換を迫ったところ。この手を見て郷田九段は長考に沈む。飛車交換から2九の桂馬を取られる変化は自信が持てなかったか、郷田九段は▲5五歩と自重。しかし、いかにも利かされで、「取れないんじゃひどかった」(郷田) その後5五の地点で交換になって先手が飛車を先着するが、解説の鈴木大介八段は5五の角の位置が良いので後手持ち。しかし先手の角を切ってのいつきも相当でギリギリの終盤戦となった。 問題の

  • SHOGI DIARY A級順位戦6回戦 羽生6連勝 谷川1敗で追撃

    名人戦棋譜速報 水、木に行われたA級順位戦。 ▲羽生善治二冠(5勝0敗)-△屋敷伸之九段(3勝2敗) 約7年ぶりの対戦となった羽生屋敷戦。過去の対戦成績は羽生二冠が15勝2敗と圧倒している。 屋敷九段の横歩取り△8五飛戦法となった。後手は新山崎流対策の5二玉型。これに対して先手が▲6九玉から中原囲いに組むのが最近増えている形。後手が中原囲いを放棄し、それを見て今度は先手が中原囲いにする。このあたりは面白い。 この将棋は中盤が非常に難解で、控室のプロの検討もなかなか当たらなかった。某プロが顔を隠したくなるのもわかる笑 先手が終始落ち着いた指し回しで後手の攻めを受け止め、最後は万全両廻しをつかんで寄り切った。大雑把にまとめるとこんな感じだろうか。 羽生さんの横綱相撲でしたね。 勝った羽生二冠は6戦全勝。敗れた屋敷伸之九段は3勝3敗。 ▲渡辺明竜王(4勝1敗)-△谷川浩司九段(4勝1敗) 1敗同

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    hokaze153 2011/12/10
    谷川九段来るか
  • SHOGI DIARY 竜王8連覇・渡辺明竜王の合理主義

    第24期竜王戦は渡辺明竜王が丸山忠久九段を4勝1敗で下し、8連覇を達成しました。 振り返ってみると、渡辺竜王の強さばかりが目立ったシリーズでした。 今年度はこれで勝率ジャスト8割(28勝7敗、1位)!王座も獲得して充実の時を迎えている。 竜王の活躍は将棋界の内外から注目されている。10月29日発売の『日経情報ストラテジー 2011年 12月号』 という雑誌に渡辺竜王へのインタビュー記事(「将棋棋士・渡辺明竜王が語る逆境下の勝負術」)が載っていた。 今日はその中から渡辺さんの研究に対する考え方を紹介してみようと思う。 研究家と呼ばれることも多い渡辺さんだが、どのようなスタイルで研究を行っているのだろうか。 ・情報の取捨選択 将棋界も企業と同様、ここ10年ほどの間に情報化が進みました。(中略) 情報の流通が以前と比べて格段に速くなっていますから、対局に勝つためにはより多くの情報を咀嚼して蓄積し

    hokaze153
    hokaze153 2011/12/03
    渡辺竜王の後手番戦術。
  • SHOGI DIARY 渡辺まさかの頓死 - JT将棋日本シリーズ決勝 渡辺竜王vs羽生二冠

    JT杯決勝、現地で観戦して来ました。 今期の決勝は、連覇を目指す羽生善治JT杯と、初めて決勝に進出した渡辺明竜王・王座の対戦。 今の将棋界を代表する両雄の対戦。解説の豊川孝弘七段は「僕が今一番見たい対戦カード」と言っていたが、会場のファンも同じ気持ちだったと思う。私もハイレベルな熱戦が観られることを期待して現地に向かった。 振り駒の結果、先手となったのは渡辺竜王。▲7六歩に2手目△8四歩で次の3手目が注目されたが▲6八銀から相矢倉戦となった。 ▲4六銀・3七桂の定跡形から後手が△8五歩と伸ばす形。△8五桂がないのでこの場合先手は穴熊に囲う。最近では今年の名人戦第4局が局と同じ進行。現代矢倉のテーマ図とも言うべき局面。両者ともに研究会等では数え切れないほど指しているだろう。 図から▲3五同角に△3四歩▲7九角△3五桂という進行が多いが、渡辺竜王は先に▲1五香と走る。 以下△2五桂▲1一香成

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