少子高齢化、働く女性の増加など、この20年ほどの社会構造は刻々と変化しています。結婚・離婚の数を見ると、離婚件数は1995(平成7)年までは年間10万組台でしたが、それ以降は20万組台で推移。2002(平成14)年の約28万9000組をピークに徐々に減少しているものの、なお21万6000組と20万組台をキープしています。一方、結婚適齢期の若年層の減少に従い、婚姻数は減少の一途をたどっています。今回は離婚の際に問題となりやすい、住宅ローンの話をしたいと思います。 離婚は30代が最多、家を買うとき離婚リスクは考慮せず まずは住宅の所有状況から見ていきましょう。2017(平成29年)度の夫婦の持ち家比率は、79.5%(29歳以下は33%、30代62.5%、40代80.1%)、ローン支払い中の夫婦は、39.5%(29歳以下25%弱、30代45%強、40代50%強)という状況です。 離婚は妻が30代