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スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2015年のノーベル物理学賞を、東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授(56)とカナダ・クイーンズ大のアーサー・マクドナルド名誉教授(72)に授与すると発表した。素粒子ニュートリノに質量があることを発見し、物質や宇宙の謎に迫る素粒子研究を発展させた功績が評価された。 日本のノーベル賞受賞は5日に医学・生理学賞の受賞が決まった大村智氏に続き計24人。物理学賞は昨年の赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏に次いで2年連続の受賞で計11人となった。 ニュートリノは物質を構成する最小単位である素粒子の一つで、質量の有無をめぐる議論が半世紀にわたって続いてきた。梶田氏は02年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏に師事。ニュートリノに質量があることを観測で突き止め、素粒子研究の進展に大きく貢献した。 東大助教授だった梶田氏は、岐阜県飛騨市神岡町の地下鉱山跡にあるニュートリノ観
H2Aロケット27号機が1日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。搭載していた情報収集衛星を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。H2Aの成功は21回連続で、成功率は96・3%。衛星は地上の様子を電波で捉えるレーダー衛星の予備機で、運用中の2機にトラブルがあった時に備え、宇宙で待機する。 H2Aは午前10時21分、エンジンに点火し、まばゆい光と爆音を放ちながら発射場を離れた。白い煙を残して大空を駆け上がり、約2分後に固体ロケットを切り離してさらに上昇。約30分後に衛星を切り離した。内閣衛星情報センターによると、衛星の状態は正常という。同センターの下平幸二所長は「衛星を確実に運用し、安全保障と危機管理に取り組んでいきたい」と語った。 情報収集衛星は現在、レーダー衛星と、写真を撮る光学衛星がそれぞれ2機ずつ運用中。地球のあらゆる場所を24時間以内に撮影できるとされる。3月には光学
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月28日、宇宙ヨット実証機「IKAROS」(イカロス)に搭載した2台目の分離カメラ「DCAM1」で、IKAROSの姿の撮影に成功したと発表した。 DCAM1は約6(直径)×6(高さ)センチの円柱形状。バネで本体から放出され、撮影した画像を無線で本体に送信。一度放出すると本体に戻ることはない。 液晶デバイスの動作環境確認のため、ON状態のデバイスとOFF状態のデバイスが交互に並ぶように通電して撮影。AとA、BとB、CとCのそれぞれを比較すると、ON・OFFの状態が分かりやすい 撮影した画像で、本体の液晶デバイスの動作環境も確認した。液晶デバイスは、燃料を用いず、太陽光圧のみを利用してセイルの姿勢制御を行うための実験機器。通電すると表面の反射特性が変わるため、写真に写った反射の様子から動作環境を確認できる。 IKAROSはソーラーセイルを張って太陽光(光子)
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