イラク北部でアメリカ軍などの空爆の支援を受けたクルド人の部隊が、イスラム過激派組織「イスラム国」が支配下に置いた山岳地帯の包囲を突破し、取り残されていた住民の救出を進め、「イスラム国」の弱体化につなげることができるか注目されています。 少数派のヤジディ教徒の住民が多く暮らすイラク北部の町シンジャルでは、ことし8月以降、「イスラム国」が町を襲撃し、住民を虐殺したり、女性を奴隷として連れ去ったりしたうえ、多くの住民が避難した山岳地帯を包囲していました。 これに対し、「イスラム国」と対立するイラクのクルド人部隊が8000人規模の兵力を投入して大規模な軍事作戦に乗り出し、アメリカ軍などの空爆の支援を受けながら2日間にわたって激しい攻撃を行い、19日までにイスラム国の包囲網を突破したということです。 山岳地帯には少なくとも数百人の住民が取り残されているとみられ、クルド人部隊は「作戦の成功により、住民