日本大学アメリカンフットボール部の事件について、書くことをずっと躊躇っていました。 理由は二つあります。 一つは、自分の辛い記憶につながる内容がいくつかあること。 もう一つは、こうしたことについて書くと、しばしば心が冷たくなるようなメッセージや反論をいただくことがあるからです。 しかし、やはり自分のここまで生きてきた道を振り返って観るとき、このことについて書き残さない選択肢はないようにも信じられます。ですから、この事件について自分が感じてきたことを、少しまとめてみます。 まず、五月六日に起こった事件について初めて知ったのは、フェイスブックでした(七日の早朝)。アメフトが好きな友人が、「これ (反則タックル) はダメだろう」 という内容で、「この行為は酷すぎる」 と載せていたのです。その時は日大の選手が反則行為をしたとしか捉えていませんでした。 やがて、いろいろな情報が伝わってきて、組織ぐる