「マイナンバー」ってなんだったの? 確定申告に続き、「働き方改革」の邪魔者として紹介したいのがマイナンバー制度だ。 本来、行政手続きのスリム化や国民の利便性向上を目指して導入された仕組みのはずだが、制度開始から3年、相変わらず手続きの面倒くささと、無益さを指摘する声が目立つ。「このコトバを聞くだけで、イラっとする」という事業主の知り合いもいる。 マイナンバー制度は、控え目に言って『発想は良いが、運用が残念』な仕組みの典型である。 まずもって、個人から事業者への提出が本当に面倒くさい。紙ベースの、無駄な事務作業や郵送業務をいたずらに増やす。 事業者から個人に一定金額以上の支払い事案が発生すると、個人は事業者からマイナンバー情報の提供を求められる。多くの場合が紙で郵送。セキュリティ意識が無駄に高いところは、書留で送れと言って来る。 これは、むしろ無駄に個人情報を印刷させ、郵送させることでセキュ