この間、奇跡はあるのだと実感した話をします。ただの自己満足ですが、どうしても書き残しておきたかったのです。 いきなり過去の話になりますが、私が小学五年生だった頃、私は小学校という空間が世界で一番好きではありませんでした。原因は学級崩壊です。授業らしい授業をうけた記憶はありません。ランドセルを入れる棚の上で走り回る男子、気に入らないことがあると椅子を振り上げる男子、人を傷つける言葉を平気で投げつける男子。そしてなにより、それをヘラヘラ笑って注意しない担任。十一歳の私ですら「こんな人が教師でいいのか」と本気で思っていました。女子は毎日毎日男子と黙認する担任に虐げられました。いくら男子が悪くても、声の大きい男の子が「女子が・・・」と言えば喧嘩両成敗でした。むしろ女子の待遇の方が悪かったように思います。担任は担任で男子に目をつけられたくなかったのでしょう。私は何度も泣き、家に帰っては母に学校に行き