「空白の4年間、われわれはずっと防水携帯にこだわっていた。カメラ付き携帯のデザインを手掛けながらも手が空くと、G'zOneをデザインし続けた。掲示板などに書かれるファンの書き込みを時々見ながら、“いつかは世に出したい”と。ファンの方々とわれわれの想いは同じ。長い間、お待たせしましたという気持ち」 復活した「G'zOne TYPE-R」(G'zOne TYPE-R記事一覧参照)の発売を前に、カシオ計算機でG'zOneデザインチームを率いた第四デザイン室の井戸透記室長は、今の想いをこう表現する。 カシオ計算機 デザインセンター第四デザイン室の井戸透記室長(右)と、「G'zOne TYPE-R」のデザインを手掛けた第四デザイン室の奈良勝弘氏(左) 端末高機能化の流れの中で、消えてしまうかに思われていたG'zOneが、「TYPE-R」という形で復活を果たすまでには、さまざまな紆余曲折があった。デザ