特にオチも結論もない、雑文に毛が生えたような話です。 時折、「この『面白さ』って数に依存したものなのだろうか」、と考えることがある。この場合の数とは、関連するものを摂取した分母…… のようなニュアンス。 例として。昨年公開された映画『シン・ウルトラマン』を、私は「面白い」と感じた。その内訳は、「ウルトラマンに対する作り手の深い愛を感じたから」とか「VFX主体の最先端の日本式特撮を堪能できたから」とか、様々である。しかしこれって、予備知識というか、ある程度の数による判定に過ぎないのではないか、という話だ。言うまでもなく66年の『ウルトラマン』を先に観ているからこそ、沢山の演出や効果音のニヤリとしたポイントに気づくことができる。精神的前作にあたる『シン・ゴジラ』を踏まえて面白がれるポイントも多い。樋口真嗣監督のフィルモグラフィから得られる感想もあれば、もしかしたら漫画&ドラマ『アオイホノオ』で