瀧口範子(ジャーナリスト) 【第12回】 2008年09月10日 出版社がネットの料理情報で荒稼ぎ! 「エピキュリアス」の秘密 冷蔵庫にある野菜や肉などの残り物の名前を、グーグルの検索ボックスに入力されたことはあるだろうか。 クリック一つ、一瞬にしてそんな材料を使ったレシピがいくつも出てくる。インターネットを使えば、分厚い料理本のページを繰らなくていいし、ちゃんと残り物の有効利用もできるというわけだ。何よりも「さあ、何を作ろうか」と頭を悩ませなくていいのは、ありがたい。 レシピのそんなパワーを利用し収入を上げているのが、アメリカの出版社コンデナストが運営する料理サイト、エピキュリアスだ。 設立は1995年。同社の有名な料理雑誌『Bon Appetit』と『Gourmet』のアーカイブから500のレシピを掲載してスタートした。現在のレピシ数は3万5000件以上。すべて料理のプロ