第105回 衆院補選にすがりたくもなるこの逼塞感 政治アナリスト 花岡 信昭氏 2008年4月17日 どこへ行っても「いまの政治は何とかならないのでしょうか」という声ばかりだ。とにかく、政治が機能していない。ガソリン値下げ、日銀総裁人事といった次元の攻防戦が目立つだけで、政治そのものがいかにも矮小化されてしまったように映る。 「衆参ねじれ」構造が、政治の機能不全を生んだ最大の要因であることは言うまでもない。憲法は衆院の優位規定を設けてはいるのだが、与野党とも「ねじれ」対応ルールを確立するまでに至っていない。 いくつかの大学、大学院で現代政治論などを講義しているので、学生には「日本政治が初めて直面した未体験ゾーン。この歴史的にも貴重な時代に政治学を学ぶことを幸いと思わないといけない」などと言ってはみるのだが、政治の実態からすれば、迫力を欠くことおびただしい。 そこで目下の永田町の関心