中東地域にありながらも天然資源に乏しく、外国からの短期的な投資による資本流入や、地域における治安情勢の影響を社会的にも経済的にも大きく受けるヨルダン国。脆弱な経済の中、これまで周辺国から多くの難民を受け入れてきました。特に2011年のシリア危機以降、シリアから多くの人々が流入してきています。 2023年3月時点、ヨルダンには約66万人のシリア難民がUNHCRに難民登録されており、そのうち、8割がキャンプ外のホストコミュニティと呼ばれる都市部や郊外にて避難生活を送っています。 10年を超える長引く紛争やコロナ禍の影響を受け、シリア難民は孤立を深め、生活手段の欠如に直面し、今も危機的な状況におかれています。特にシリア難民の子どもは、児童労働や早期結婚等のリスクに晒されており、学校に通わせることをとおして物理的に子どもを保護する必要があります。 ヨルダン人の子どもにとっては、シリア人を受け入れる