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そもそも、東浩紀にとって柄谷行人とはどのような存在だったのか。それを問うことは、柄谷行人にとって東浩紀がどのような存在だったのかを知ることに繋がる。てっとり早いのは、『郵便的不安たち』(一九九九)を読むことだろう。この評論集は『郵便的不安たち#』(二〇〇二)『郵便的不安たちβ』(二〇一一)とタイトルを変え、二回に渡って文庫化されている。その度に内容を大きく入れ替えているため、私たちは『郵便的不安たち』のテクストを二種類に分けることができるように思われる。すなわち、いずれの『郵便的不安たち』にも収められている中核的なテクストと、そうではない周縁的なテクストに。だが、事態はそう単純ではない。『β』にのみ収録されているものの方が、時期的にあとのものだという意味で重要だとも言えるからだ。だとすれば、私たちにはもはやなにが中核的でなにが周縁的なのかを決められない。つまり、『郵便的不安たち』にもまた脱
→紀伊國屋書店で購入 「時空間感覚の変容を描きだした名著」 本書は、ドイツの歴史家ヴォルフガング・シヴェルブシュによる、もはや古典とも言うべき著作であるが、昨年末付けで新装版が刊行され、その内容に鑑みて、今日でも得るところの大きい著作としてここで紹介したい。 そのタイトルは『鉄道旅行の歴史』であるが、「何年から汽車の旅行が始まって、次は、何年に新幹線ができて・・・」といったような、いわゆる時系列的で年表形式の歴史を想像して手に取ると、期待外れに終わることだろう。 むしろ本書は、ただの鉄道旅行の歴史というより、豊富な歴史的資料に基づき壮大なスケールで描かれた時空間感覚の思想史というべき著作なのだ。 19世紀の欧米社会において、鉄道というメディアを媒介に、いかに時空間感覚が変容していったかというのが主たる内容だが、その骨子は次のような記述にまとめられよう。 「時間と空間の抹殺、これが鉄道の働き
日本巫女史 目次 巻頭小言 総論 第一章 巫女史の本質と学問上の位置 第一節 巫女の種類と其名称 巫女の二大分類—第一は神和系に属する神子の名称—古今に渉り約二十六—第二は口寄系に属する市子の俚称—各地に亘り約四十三—まだ此の外にも十数種ある 第二節 巫女史の意義と他の学問との関係 巫女史の研究は他の多くの学問に交渉を有つ—巫女史という名称に就いて—巫女史の内容と其の範囲—巫女史と政治史との関係—巫女史と祭祀史との関係—巫女史と呪術史との関係—巫女史と文学史との関係—巫女史と経済史との関係—巫女史と売笑史との関係—巫女史と法制史との関係—巫女史と原始神道史との関係その他 第三節 巫女史の学問上に於ける位置 文化史に於ける巫女史の地位—原始神道に於ける巫女史の地位—民俗学に於ける巫女史の地位 第二章 巫女史の研究方法 史料は出来るだけ多く蒐集—史料は厳重に批判して採択—史料の整理と其の解釈—
ニャル子さんからクトゥルーなんて、と思うかもしれませんが、大丈夫です! 今クトゥルーに染まっている先人だって、『デモンベイン』『女神転生』『黒の断章』『沙耶の唄』『シャドウハーツ』『ワイルドアームズ』などのアニメ、ゲーム、漫画媒体から入ってきた人がほとんどです。一番最初に『ラヴクラフト全集』を読み、そこからクトゥルー神話を調べ始めた人なんて多分5%もいないとおもいますしね! 遠慮無く、ニャル子さんを入り口にしてくださいませ。 でも、何から入ればいいのか解らない人も多いと思います。 そこで、独断と偏見でお薦めのクトゥルフ作品を選んでみました! 漫画、映画、ラノベ、ニコ動など、カテゴリ別に書いてます。 興味ない箇所は読み飛ばしてそこだけご覧下さいませ。 では! ■ とりあえず一番のお薦めは? 一番のオススメは、あなたがもとから興味を持っているジャンルの作品です。 漫画、小説、映画、音楽、TRP
たくさんのライトノベルが毎月のように出版されているがその中で自分にとって面白いと思える本は少ないのが現実だ。あの電撃文庫の新人賞で発掘された作品であってもあたりと思える作品は限られている。苦労をしながら書店まで買いにいって、家に帰って読んだときなど怒りを通り越して、その場で泣き崩れるほどだ。まったくもってその絶望は筆舌につくしがたい。返品したいぐらいだ。 それでも、新人作品を買うということ続けるのはより有望な作家を見つけたいというあくなき志からだが、あまりにも地雷が大きいので普通の人はまねをしなくていいと断言しておく。勿論、買う人が少なければ続刊は出ないのだが評価が定まってからの方が効率を考えるならば最善の手であろう。時は金なり。そう称してもいいぐらい新人作品は地雷原のようなものだ。 去年、最も駄作だと思ったのは撃路崎真咲の密室プレイだが、なぜかこの作品を評価する人もいて僕としては理解に苦
0.はじめに 絵、イラスト、グラフィックス。 そうしたものは本来自由に描かれて、自由に見られるべきものです。 ですから、今回私の書いた理屈っぽいコラムは、「こんな見方もあるのか」程度にご覧になって頂ければ幸いです。 理屈は自由になるためのものであって、縛るためのものではありません。 ここに書いた理屈で、貴方の感じる色が広がることがあっても、狭くなってしまうことがありませんように――。 1.「終わりのクロニクル3」の不思議な色彩 まずは、さとやすさんの描いた電撃文庫刊、川上稔さん著「終わりのクロニクル3 上中下巻」の 3冊の表紙イラストを見て下さい。形ではなく色を見て下さい。 これらはとても面白い色使いをしています。3冊とも少女が描かれていますが、その服の色は一体何色でしょうか? ぱっと見ると上巻は水色、中巻は紫、下巻は黄色に見えます。 でも単純にそうと言えるでしょうか? よ〜く見てみましょ
list(html) c2004_1 c2004_2 c2004_3 c2004_4 c2004 dengeki cobalt mfj_all mfj_pinup_all fmy_all dengeki_all_1 dengeki_all_2 dengeki_all_3 dengeki_all_4 dengeki_all cobalt_all_1 cobalt_all_2 cobalt_all_3 cobalt_all_4 cobalt_all_5 cobalt_all_6 cobalt_all tdu_all hmy_all hns_all ssd_all list(tsv) c2004 dengeki cobalt mfj_all mfj_pinup_all fmy_all dengeki_all(途) cobalt_all(途) tdu_all(未) hmy_all(未) hns_a
久しぶりにTYPE-MOONの『月姫』を触る機会があって、ふと思い出した。 昔、メイドキャラクターは虐げられた存在だった。『殻の中の小鳥』に出てきたキャラクターなどが典型的だけど、彼女達は調教や折檻の対象であり、“メイドのコスプレ”ではなく本当の意味で服従を強いられていた。メイドキャラクター達は拭いきれない悲壮感・厳格な主従関係といった絶望的距離感を漂わせているのが常で、まただからこそ、そういった障害を克服した時の喜びも大きい、という感じだった。オタク界隈にメイド属性が登場した頃、メイド達はそういう暗さを帯びていた筈だ。『To heart』のあの健気なマルチにしても、メイドロボという設定が与えられていた点は見逃せない。メイド属性は、明らかにハードなカテゴリだった。 ところが最近見かけるメイドの大半には、そういった悲壮さ・暗さが欠けている。 ライトノベルやアニメにおいて、メイド服は頻出という
Anonymous Tue Apr 10 04:53:18 2012 No.64017614 1話を観た俺のリアクション 曲だけでも頭おかしくなるわ Anonymous Tue Apr 10 04:58:03 2012 No.64017772 オーケー、これは笑ったw Anonymous Tue Apr 10 05:18:32 2012 No.64018618 >>64017772 疑問だったんだけど、これって何かのネタなの?それとも他にバールで宇宙的恐怖を殺せる理由があるの? Anonymous Tue Apr 10 07:17:33 2012 No.64023897 >>64018618 "名状しがたい"とか"想像を絶する"みたいなのはラヴクラフトが大好きな形容詞なんだよ。恐ろしく見せようとしてほとんど全ての作品で使ってる
這いよれ! ニャル子さん (GA文庫) 作者: 逢空万太,狐印出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2009/04/15メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 490回この商品を含むブログ (218件) を見る魔海少女ルルイエ・ルル (あとみっく文庫) 作者: 羽沢向一,ピエ~ル☆よしお出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション発売日: 2010/05/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 31回この商品を含むブログ (11件) を見るうちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫) 作者: 静川龍宗,森瀬繚,文倉十出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2010/06/10メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 456回この商品を含むブログ (65件) を見る秘神黙示 ネクロノーム〈1〉 (電撃文庫) 作者: 朝松健,中北晃二出版社/メーカー: メディアワークス
ミリタリーマニアから音楽ファン、ナチスオタク、共産趣味者、アニメオタク、果てはブラックメタラーまで相当広範囲で話題となった『世界軍歌全集』。色々なところで取り上げられましたが、発売から四ヶ月ほど経ち、ほぼ書評は一段落したと思われるので、その抜粋をまとめた物を掲載します。全部補足できなかったので、ここに掲載されてあるのが、全てではないです。 上記は『週刊プレイボーイ』のインタビュー記事。同じ記事がこちらにも載っています。 2012年は北朝鮮の年! 43ヵ国の軍歌をひとりで訳した天才が世界情勢を大いに語る! 『世界軍歌全集』[J Ships 2012. Winter vol.47] 「43ヶ国・計300曲の外交の軍歌を、美しい漢文・古文調に翻訳し、解説まで加えたという、前代未聞の本なんだよ。著者は弱冠27歳で、一人ですべての翻訳を手がけたそうだ。」 2012年4月17日ブログに追加 『世界軍歌
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