今国会の大きな焦点に浮上してきた選択的夫婦別姓の是非。立憲民主党のジェンダー平等推進本部長を兼務する辻元清美代表代行(64)は「時代が導入を求めている」と強調する。一方、自民党内では推進派だった石破茂首相と距離を置く保守派が反発し、辻元氏は「自民党の党内政局に使わないでほしい」と注文を付けた。【聞き手・安部志帆子】 ――辻元さんは1996年に初当選。法相の諮問機関の法制審議会が選択的夫婦別姓を導入する答申を出した年ですが、どう見ていましたか。 ◆当時は自民党、社民党、新党さきがけの3党連立の橋本龍太郎政権で、私は社民党に所属していました。社民党が連立を組むにあたり、政策協議のテーマの一つに掲げたのが選択的夫婦別姓です。社民党の党首は土井たか子さん、新党さきがけの議員団座長は堂本暁子さん。2人とも女性の代表で「これは進めるべきだ」と強く主張していました。男性の橋本さん(自民党総裁)は孤立して
