空手発祥の地とされる沖縄。起源に関して諸説あるものの、一説には琉球王国時代の武士(サムレー)が護身術として学んだ武術「手(ティー)」がルーツとされている。2020年の東京五輪では、沖縄県出身の喜友名諒選手が空手男子形で初代金メダリストに輝いたことも記憶に新しい。 そんな“空手の聖地”で今、世界中の空手経験者が鍛錬を積んだり、観光客が空手の体験をしたりする「空手ツーリズム」が注目を集めている。コロナ禍から少しずつ沖縄観光が活気を取り戻そうとしている今、独自のソフトパワーとしての空手に期待が高まっているのだ。 沖縄県ならではの「空手振興課」 新たな観光需要の掘り起こしを目指す 沖縄県庁には、他の都道府県に例を見ない課がある。文化観光スポーツ部にあり、16年に発足した「空手振興課」だ。18年には、沖縄空手の「保存・継承」「普及・啓発」「振興・発展」を目指すべく、38年までの20カ年計画である「沖
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