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ブックマーク / xtech.nikkei.com (82)

  • [後編]グーグルは“クラウドの世界”を作る,あらゆる取り組みはクラウドに通じる

    [後編]グーグルは“クラウドの世界”を作る,あらゆる取り組みはクラウドに通じる グーグル 代表取締役社長 辻野 晃一郎 氏 端末メーカーは変わるのか。 パソコンはともかく,携帯電話にはいくつものプラットフォームが乱立していて,新規に機種を開発するのに下手をすると100億円を超える開発投資が必要だった。基的な部分の開発だけで息切れして,アプリケーション開発にたどり着けなかった。 Androidを使えば,基的なところは開発しなくてよい。アプリケーションから上のレイヤーに集中できるため,開発効率や開発コストを大幅に下げられる。共通プラットフォームなのでユーザーの使い勝手や互換性も高まる。 日は国内でしか通用しないフォーマットでやってきた。それがAndroidを使うと,いきなりグローバルにデビューできる。こうした側面は端末メーカーにとっても,使い勝手が良いはずだ。 Androidを家電に転用

    [後編]グーグルは“クラウドの世界”を作る,あらゆる取り組みはクラウドに通じる
  • 設計レビューが形骸化していませんか?

    システムの設計ミスをなくし、上流工程で品質を作り込む上で、設計レビューは大きな役割を果たす。しかし、システム開発のレビューを研究テーマの一つとしている、奈良先端科学技術大学院大学の森崎修司氏(情報科学研究科 ソフトウェア工学講座 助教)は、「設計レビューをうまく実施している開発現場は、全体の3割ほど。多くの現場では、レビューが思うように機能していない」と指摘する。 実際、日経SYSTEMS 3月号の「設計ミスをなくそう――現場を救うレビューの秘訣」という特集で、開発現場を取材したところ、二つの典型的な設計レビューの失敗パターンが浮かび上がった。 欠陥検出件数を満たすだけの“儀式” 一つめは、レビューの「形骸化」あるいは「儀式化」である。これは、レビュー会議が次の工程に進むための形式的な“儀式”と化し、「今さら欠陥をたくさん検出しても修正している時間がない」「次の工程に進むことが先決だ」とい

    設計レビューが形骸化していませんか?
  • 「クラウドでもリソース占有を可能にする」日立・香田氏

    「クラウドでもリソース占有を可能にする」日立・香田氏 日立製作所へのCIO公開質問状(クラウド編、第1回) 月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』と東京コンサルティングが共同で事務局を務める「オールジャパン競争力強化実行委員会」は、情報システムユーザー企業のCIO(最高情報責任者)が、情報システム提供企業に対して抱く疑問を「CIO公開質問状」として質問した。クラウドサービスを提供するIT(情報技術)ベンダー主要8社が公開質問状に回答した。記事では、日立製作所でクラウド事業を担当する香田克也情報・通信グループ経営戦略室事業戦略部長の回答を掲載する。 質問1:「クラウド」の定義 Q:貴社における、対外的に公表している「クラウド」「クラウド・コンピューティング」の定義について確認したい。 A:大幅に拡張可能なコンピュータ環境をネットワーク経由でサービスとして利用するスタイル。 日立製作所

    「クラウドでもリソース占有を可能にする」日立・香田氏
  • CA、クラウド・コンピューティング向けソフトの3Teraを買収へ

    米CAは米国時間2010年2月24日、クラウド・コンピューティング向けソフトウエア・ベンダーの米3Teraを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額については明らかにしていない。 CAはクラウド・コンピューティング分野の事業推進に向けた買収を積極的に進めており、昨年11月にネットワーク性能管理の米NetQoSを、今年1月にサービス・レベル管理(SLM)の米Oblicoreを買収している(関連記事:CA、サービス・レベル管理ソフトのOblicoreを買収)。 3Teraは、企業やサービス・プロバイダのクラウド・コンピューティング導入を支援する製品を手がけている。同社のグリッドOS「AppLogic」では、Webサーバーやデータベース・サーバーなど複数の要素を視覚的操作で組み合わせ、クラウド・コンピューティング環境で動作するWebアプリケーションを構築することができる。また、ク

    CA、クラウド・コンピューティング向けソフトの3Teraを買収へ
  • HP、クラウド関連の課題に取り組む研究所をシンガポールに新設

    米Hewlett-Packard(HP)はシンガポールに新たな研究所「HP Labs Singapore」を開設したことを、現地時間2010年2月24日に発表した。同施設は、アジア太平洋地域における技術革新のハブとして、クラウド・コンピューティング環境に移行する上で今後10年間に直面するであろう複雑な課題の克服に取り組む。 HP Labs Singaporeは、同社にとってアジア太平洋で3番目、世界では7番目の研究施設となる。幅広いプロジェクトを手がける予定で、データセンターやアプリケーション・デザインの原則を根的に見直し、将来のクラウド・コンピューティングがどうあるべきかを探求するとしている。 他の研究所が進めているクラウド関連のプロジェクトをサポートし、カリフォルニア州パロアルトの研究所(Service Automation and Integration Lab)や英ブリストルの研

    HP、クラウド関連の課題に取り組む研究所をシンガポールに新設
  • 「コミュニティー・クラウドで強み」NTTデータ山田氏

    「コミュニティー・クラウドで強み」NTTデータ山田氏 NTTデータへのCIO公開質問状(クラウド編、第1回) 月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』と東京コンサルティングが共同で事務局を務める「オールジャパン競争力強化実行委員会」は、情報システムユーザー企業のCIO(最高情報責任者)が、情報システム提供企業に対して抱く疑問を「CIO公開質問状」として質問した。クラウドサービスを提供するIT(情報技術)ベンダー主要8社が公開質問状に回答した。記事では、NTTデータの山田伸一代表取締役常務執行役員ソリューション&テクノロジーカンパニー長が、「クラウド」に関する疑問に回答する。 質問1:「クラウド」の定義 Q:貴社における、対外的に公表している「クラウド」「クラウド・コンピューティング」の定義について確認したい。 A:米NISTの定義に準じる。仮想化・柔軟性などがポイント。 NTTデータは、基

    「コミュニティー・クラウドで強み」NTTデータ山田氏
  • 「クラウドでITサービスの工業化進める」日本IBM三崎氏

    「クラウドでITサービスの工業化進める」日IBM三崎氏 日IBMへのCIO公開質問状(クラウド編、第1回) 月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』と東京コンサルティングが共同で事務局を務める「オールジャパン競争力強化実行委員会」は、情報システムユーザー企業のCIO(最高情報責任者)が、情報システム提供企業に対して抱く疑問を「CIO公開質問状」として質問した。クラウドサービスを提供するIT(情報技術)ベンダー主要8社が公開質問状に回答した。記事では、日IBMでクラウド事業を統括する三崎文敬クラウド・コンピューティング事業クラウド事業企画部長による回答を掲載する。 質問1:「クラウド」の定義 Q:貴社における、対外的に公表している「クラウド」「クラウド・コンピューティング」の定義について確認したい。 A:「自動化・標準化」によって実現するITサービス提供の工業化。 「クラウド」とは、一

    「クラウドでITサービスの工業化進める」日本IBM三崎氏
  • 「他社と違い、クラウドの料金体系を明示している」セールスフォース宇陀社長

    「他社と違い、クラウドの料金体系を明示している」セールスフォース宇陀社長 セールスフォース・ドットコムへの公開質問状(クラウド編、第1回) 月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』と東京コンサルティングが共同で事務局を務める「オールジャパン競争力強化実行委員会」は、情報システムユーザー企業のCIO(最高情報責任者)が、情報システム提供企業に対して抱く疑問を「CIO公開質問状」として質問した。クラウドサービスを提供するIT(情報技術)ベンダー主要8社が公開質問状に回答した。記事では、セールスフォース・ドットコム宇陀栄次・代表取締役社長が、「クラウド」に関する疑問に回答する。 質問1:「クラウド」の定義 Q:貴社における、対外的に公表している「クラウド」「クラウド・コンピューティング」の定義について確認したい。 A:一般消費者向けのウェブ技術を、法人向けに価格と品質を明示して提供すること。 技

    「他社と違い、クラウドの料金体系を明示している」セールスフォース宇陀社長
  • 第10回 ヘッダー・ファイルをのぞいてみよう

    Cのプログラム先頭付近に,“#”で始まる命令がいくつか固まって書かれていることがある。中でもよく見かける#includeは,拡張子“.h”の「ヘッダー・ファイル」をソースコードに取り込む命令だ。「取り込まれるヘッダー・ファイルの中には宣言や定義が記されている」などと,には書いてある。この宣言とか定義とは一体どのようなもので,どんな役割を果たしているのだろう? ヘッダー・ファイルと#で始まる命令について調査した。 Cのコンパイルは2段階に分かれている Cの,特にコマンドライン・インタフェースのプログラムには, #include <stdio.h> という1行が,半ば「おまじない」のように記述されている。もちろんこれはおまじないなどではないが,printfなどの関数やifなどの命令語とも違う。#includeや#defineのように,Cプログラムで使われる“#”の付いた予約語を「プリプロセサ

    第10回 ヘッダー・ファイルをのぞいてみよう
  • 「クラウドならではのイノベーション起こす」グーグル藤井氏

    「クラウドならではのイノベーション起こす」グーグル藤井氏 グーグルへのCIO公開質問状(クラウド編、第1回) 月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』と東京コンサルティングが共同で事務局を務める「オールジャパン競争力強化実行委員会」は、情報システムユーザー企業のCIO(最高情報責任者)が、情報システム提供企業に対して抱く疑問を「CIO公開質問状」として質問した。クラウドサービスを提供するIT(情報技術)ベンダー主要8社が公開質問状に回答した。記事では、グーグル(米Googleの日法人、東京都渋谷区)の藤井彰人エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャーが、「クラウド」に関する疑問に回答する。 質問1:「クラウド」の定義 Q:貴社における、対外的に公表している「クラウド」「クラウド・コンピューティング」の定義について確認したい。 A:インターネットを経由して受けるサービス全般

    「クラウドならではのイノベーション起こす」グーグル藤井氏
  • 仮想化におけるハードウエア論理分割方式の価値

    PCサーバーの仮想化技術は主に仮想化ソフトによって提供される。米ヴイエムウェアのVMwareが市場を牽引する。一方で、ハードによって仮想化技術を実現するアプローチを採るのが日立製作所の「Virtage(バタージュ)」だ。基幹系への仮想化技術導入においては、両者の違いを把握し、適不適を判断する必要がある。 PCサーバーへの仮想化技術の導入率は現在、全ワークロードのおよそ16%、それが2012年には50%程度にまで伸びると予想される(米調査会社ガートナー調べ)。米ヴイエムウェア製の仮想化ソフトに対抗し、安価な米マイクロソフトのHyper-Vや米シトリックス・システムズのXenが登場したことで、中堅・中小企業の仮想化を後押しするからだ。 しかし、今後の導入検討が進む基幹系システムにあっては、どの仮想化技術を導入するかについて、仮想化ソフト以外のアプローチにも視野を広げる必要がある。その一例が、日

    仮想化におけるハードウエア論理分割方式の価値
  • 2010年に優先する技術課題は「仮想化」「クラウド」、「BI」は5位

    米Gartnerは米国時間2010年1月19日、世界の企業における2010年の技術課題とIT予算に関する調査結果を発表した。それによると、企業が重視する技術の優先順位に変化が生じているという。 41カ国にわたる27業界の企業でCIOを務める1586人を対象にアンケートを実施したところ、2010年における技術的課題として、1位に「仮想化」、2位に「クラウド・コンピューティング」、3位に「Web 2.0」が挙げられた。過去5年間トップだった「ビジネス・インテリジェンス(BI)」は5位に転落した。 景気が回復の兆しを見せ始めるとともに、企業はコスト削減から生産性向上に焦点を移しつつある。これを実現する手段として、仮想化やクラウド・コンピューティングをベースにしたコラボレーション機能やソーシャル・メディア技術の導入が進んでいる。これに伴い、CIOはIT部門を、従来の単なる社内リソースを管理する立場

    2010年に優先する技術課題は「仮想化」「クラウド」、「BI」は5位
  • NTTドコモ サービス&ソリューション開発部長が考える「クラウド・デバイス時代の展望」

    2010年1月18日、Android普及を推進するコミュニティ「日Androidの会」が開催した「日Androidの会2010年1月のイベント」では、NTTドコモ サービス&ソリューション開発部長の栄藤稔氏(写真1、同社 先進技術研究所 主席研究員を兼務、大阪大学サイバーメディアセンター招聘教授)と、デロイト トーマツ コンサルティング シニアマネジャー八子知礼氏が講演し、クラウド・デバイスのビジネス課題を提示した。 両講演に共通していたのは、「Android搭載スマートフォンなどのデバイスとクラウド上のサービス群、それに通信事業者のインフラの上で、どのようなビジネス・モデルやエコシステムが形成されるのだろうか」との問題意識である。これはAndroidアプリケーション開発者にとっても他人事ではない。「どのような形でアプリケーションのビジネスが成立するのか」という枠組み自体が、大きく揺れ

    NTTドコモ サービス&ソリューション開発部長が考える「クラウド・デバイス時代の展望」
  • [クラウドフォーラム]運用体制だけは「見える化」で雲の外に---NTTコムウェア

    「雲の中のサービスだからこそ,ユーザー企業への『見える化』が欠かせない」。2009年7月16日開催の「エンタープライズ・クラウドフォーラム」に登壇したNTTコムウェア サービス事業部サービスプロバイダ部の尾西弘之部長は,運用管理の視点から企業向けクラウドの要件をこう指摘した。 クラウドの見える化に使うツールは,運用管理のベストプラクティスを体系化したITIL(Information Technology Infrastructure Library)V3である。尾西氏の講演テーマは「ITIL V3が支えるNTTコムウェアのエンタープライズ・クラウド」。SLA(Service Level Agreement)の締結を要件とするユーザー企業に対して,ITILなどによって運用管理を可視化することが必要と説く。 クラウド・コンピューティングを提供者側の視点で見ると,「この10年で実用化が進んだ技

    [クラウドフォーラム]運用体制だけは「見える化」で雲の外に---NTTコムウェア
  • ヴイエムウェア,仮想化環境の管理製品を販売開始

    ヴイエムウェアは2009年7月14日,仮想化環境の管理を支援するツール3製品を発表した。仮想化環境の課金を支援する「VMware vCenter Chargeback 1.0」,開発/テスト向けの仮想化環境の展開を支援する「VMware vCenter Lab Manager 4.0」,サービス・レベル管理を支援する「VMware vCenter AppSpeed 1.0」である。ChargebackとLab Managerの2製品は同日から販売を開始。AppSpeedは日語対応についてテストを進めている段階である。 Chargebackは新製品。企業のシステム部門が,VMware製品を使った仮想化環境の利用状況に応じて,利用部門にコストを請求するといった場合に使う。仮想化環境の利用を費用として見える化することで,無駄な利用を抑えるなどの効果が見込める。 コストの算出モデルは,「固定費(

    ヴイエムウェア,仮想化環境の管理製品を販売開始
  • 「NTT版クラウドを今年度中にもサービス展開」,NTTの宇治副社長

    NTT(持ち株会社)は2009年4月28日,韓国の大手通信会社KTと共同で,NGNを活用したビジネスモデルの開拓を目指す「NTT-KT ベンチャーフォーラム 東京 2009」を開催した。この席で,NTTの宇治則孝副社長はNTT版クラウドといえる「CBoC(Common IT Base over Cloud Computing)」について紹介し,今年度中にもサービスを開始できるという見通しを語った。 同フォーラムは,NTTとKTがベンチャー企業やベンチャー・キャピタルなどを招き,市場動向やビジネスモデルなどの意見交換を行う場となっている。2008年には米国・パロアルトと韓国・ソウルで2回の会合を開き,今回が3回目の開催となる。NTTは,同フォーラムでの交流を通じて,有望なビジネスモデルが生まれれば,協業による事業化なども検討する姿勢だ。 会合で挨拶したNTTの宇治則孝副社長は,NTTグループ

    「NTT版クラウドを今年度中にもサービス展開」,NTTの宇治副社長
  • ホスティングと似て非なる「国産クラウド」

    サーバーリソースをネットワーク経由で貸し出す「クラウド」を提供する動きが、日でも活発になってきた。こうした国産クラウドに対して、取材先からこんな疑問の声を聞くことが多い。「仮想化技術を使った単なるホスティングサービスではないのか?」。 現在提供されている国産クラウドは、筆者が把握しているだけで40近くある。そのほとんどは、市販品やOSS(オープンソース・ソフトウエア)として入手できる汎用的な仮想化ソフトを使って仮想サーバーを構築し、この仮想サーバーを月額課金で貸し出す形態である。仮想化技術を使っている点を除けば、提供形態はホスティングサービスそのものだ。 だからといって、国産クラウドは既存のホスティングサービスと「同じ」なわけではない。サービス内容を細かく比べてみると、クラウドはホスティングにはない特徴を持っていることが分かる。 拡張性や導入できるOS/ミドルウエア、障害時の対応に差 ク

    ホスティングと似て非なる「国産クラウド」
  • [指南役の提言]仮想化が普及し、プライベートクラウドへ向かう

    仮想化技術の利用が格化してきた。コンピュータリソースを抽象化することで様々なメリットが得られるからだ。仮想化技術をベースにブライベートクラウドを構築する事例も現れている。米ガートナーリサーチのトーマス・ビットマン バイスプレジデント兼最上級アナリストに、仮想化の進行状況やプライベートクラウドの課題を聞いた。(聞き手は森山 徹=日経コンピュータ) 仮想化技術がもたらす価値をどうとらえればよいか。 仮想化技術ITの近代化を促進する触媒だといえる。仮想化はサーバーの統合を促進し、電力消費を削減したり、サーバーの拡散を抑えたりできる。仮想化技術の導入を機に、オペレーションのプロセスが変わることがポイントだ。仮想化により、アプリケーションやサーバーのデリバリ、変更や機能追加のスピードが格段に上がり、すべてのプロセスの近代化が進む。 サーバー仮想化はどれくらい普及してきたか。 メインフレームの世界

    [指南役の提言]仮想化が普及し、プライベートクラウドへ向かう
  • OracleのSun買収、ついに決着

    Oracleは2010年1月27日(現地時間)、同社によるSun Microsystemsの買収が完了したと発表した。2009年4月のSunとOracleの両社による合意から、9カ月間にわたった買収劇はついに幕を閉じた(表)。 買収に長い時間を要した理由は、欧州の司法当局による調査である。OracleMySQLを獲得することで、データベース市場で独占的な地位を占め、健全な競争を阻害するのではないかとの懸念が持たれたためだ。MySQLのユーザーはOracleによる支配がMySQLの機能向上を阻害するのではないかと署名を集め欧州委員会に提出したが、最終的に2010年1月20日、欧州委員会は買収を承認する結論を出した(関連記事)。 欧州委員会の決定を受けOracleはSunの買収を完了。2010年1月27日(現地時間)に会見を行い「すべてのスタックを統合し、顧客に大きな価値をもたらす」(CE

    OracleのSun買収、ついに決着
  • [仮想化編]重要性増すネットワーク・レベルの仮想化

    「ユーザーが必要とする処理能力に見合うCPUリソースをオンデマンドで提供する」,「コストを下げられるよう,未使用のCPUリソースは解放する」,「使用中のサーバー・マシンに障害が発生しても,即座にハードウエアを切り替えてサービスを継続させる」──。 クラウド型サービスには,こうした機能が期待される。ユーザーが最も気にしているのは,サーバーやネットワークの導入・運用コストや運用負荷を抑えながら,安定して稼働するシステムを実現することである。 こうしたニーズに応えられる仕組みを実現するうえで,中心となるのが仮想化技術である。“仮想化”と言った場合,一般にはサーバー仮想化を指す。これは,サーバー・マシンを仮想的にソフトウエアで実現するものだ。さらに,仮想サーバー同士を接続するため,仮想的なスイッチを用意する必要がある。これを「仮想スイッチ」,そのための技術を「スイッチの仮想化」あるいは「ネットワー

    [仮想化編]重要性増すネットワーク・レベルの仮想化