お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一(47)は、2012年からゴミ収集会社のゴミ清掃人として働いている。「ゴミ清掃員芸人の彼にとって、日本での生活はコンフォートゾーンの間でバランスを取るようなものだ」と独紙「南ドイツ新聞」は分析する。 芸人としての収入だけでは家族を養えなかった滝沢は、ゴミ収集の仕事を始め、いまも続けている。そのなかで日本の使い捨て社会が生み出す大量のゴミについて理解を深めた彼は、ゴミ問題について書籍やソーシャルメディアで発信するようになった。 「お笑い芸人でなかったら、公の場でゴミについて話す機会はなかったでしょう。僕は2つのアイデンティティに満足しています」と滝沢は言う。 文化予算が比較的少ない日本では、滝沢がよく出演する小規模なお笑い劇場の支払えるギャラは限られる。稼ぐためにはテレビに出なければいけないが、そこで芸人は放送局が期待することを言わなくてはいけない。 日