東京都八王子市教育委員会のミスのため、同市立中19校の1年生約2400人が、予定していた都交響楽団の演奏を聴けなくなっていたことが18日、わかった。市教委が日程を1日勘違いしたという。 市教委によると、ミスがあった行事は「音楽鑑賞教室」で、フルオーケストラが約1時間、ベートーベンなどの交響曲を演奏する。市立中38校のうち37校を対象に毎年行われている。 市教委側は今月16、17日に行われると認識していたが、8月に同楽団と交わした契約書は15、16日となっていた。同楽団が15日に会場の市民会館に着くと、別のイベントが行われており、ミスが発覚した。 16日は予定通り行われ、18校約2千人が演奏を聴くことができた。しかし、17日はすでに楽団の予定が入っており、急きょ、音楽の教師だった市立中学校の校長がピアノをひき、校長の教え子のプロのフルートとクラリネット奏者が代わりに演奏をしたという。