■音楽監督・尾高忠明さん 「辞める」と抗議 ■定演CD制作に 財団は謝罪・職員処分 札幌交響楽団が先月行った定期演奏会で、楽団を運営する公益財団法人「札幌交響楽団」の担当職員らがCD制作のために演奏を無断で録音し、減給などの処分を受けていたことが24日、分かった。演奏を録音する際は、音楽監督の尾高忠明氏と相談する取り決めになっているが、担当者は尾高氏への相談を「失念した」という。 定期演奏会は1月29、30日に札幌市中央区の「札幌コンサートホールKitara」で行われた。CD制作のための録音は昨年、演奏会に出演する指揮者側から財団に打診があり、財団の事業部長らが尾高氏に相談せずに決めたという。財団は今月、事業部長を減給・降格、事務局長ら2人を譴責(けんせき)の処分にし、9日には担当職員の楽団員に対する「お詫(わ)び」の書面を配った。 書面によると、尾高氏からは「音楽監督辞任も含めた