◆某先生が、我々にときおり話してくださる話柄に、「日本語は澄むと濁るで大違い」というのがある。ことば遊び関係の本を探しているときに、その例を幾つか見つけたので、以下にメモしておこう。 「なにしろ日本語というやつはデリケートでしてね、たとえば、ある音が澄むか濁るか、たったそれだけで意味がガラリと変ってしまうのです。いくつか例をあげましょう。 日本語は澄むと濁るで大ちがい ハケに毛があり ハゲに毛がなし 日本語は澄むと濁るで大ちがい 福(フク)は徳(トク)なり フグは毒(ドク)なり 日本語は澄むと濁るで大ちがい ハカにおまいり バカはおかえり 日本語は澄むと濁るで大ちがい 鈴木(スズキ)は首相で ススキは植物 日本語は澄むと濁るで大ちがい ハハは美容院(ビヨウイン) パパは病院(ビョウイン) 日本語は澄むと濁るで大ちがい トキは金なり 都議(トギ)は人なり 日本語は澄むと濁るで大ちがい タイヤ